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「ゼロ、俺が誰かわかる?」

「…っぅ…ハイジ…」

ゼロの記憶を俺で塗り替える。

絶対に小百合にゼロを渡したりしない。

「今ゼロに恥ずかしい格好させてるのは誰?」

俺はゼロに何度も確認する。

「ハイジ…っ」

ゼロは目を真っ赤にして、俺の言うことを聞いてくれる。

「ゼロの恥ずかしい所を見てるのは誰」

「…ハイジっ…」

ゼロがしっかりと俺だと認識していることに安堵する。

露わにしたゼロのそこに躊躇わずに口をつけると、びっくりしたようにゼロの体が跳ねた。

「いやだっ…やだぁっ!やめろっ!!ぁあっ…」

ゼロは信じられない、といった顔で俺を見る。

いっそう激しく暴れ抵抗するゼロを押さえ付け、舌で解すようにそこを愛撫する。

「ゼロ、俺が誰かわかる?」

「うぅ…っやめろよ…」

「ゼロ、言わないとずっとこのままだよ」

「ハイジ、わかったから、もう…目を逸らさせて…、もう許して…」

ゼロの涙の訴えを聞いて心が揺さぶられるけど、ぐっとこらえる。

「駄目だよ。ずっと俺を見てて。ゼロが小百合のことを思い出す隙間がないくらいに、俺を覚えさせるんだから」

俺がはっきりとそう言うと、ゼロは顔を歪めて唇を震わせた。

「もう間違えてない?」

「ない…間違えてないからっ」

もう降参とばかりに素直に俺に縋るゼロを見て、気持ちが少し柔らかくなる。

「そんなに恥ずかしい…?」

「…ハイジ…も…やだっ…」

安心させる為にできるだけ優しくゼロに触れていると、ゼロの体から徐々に力が抜けていく。

「…あっ…あ……」

指を入れ、俺が狭いそこを広げるように指を動かし始めるころには、ゼロは完全に抵抗をやめた。

「まだ俺が小百合に見える?俺が誰かわかるゼロ?」

「…しらねぇよっ…この変態…」

舌と指でそこをゆっくりと解しながら何度も確認していると、ゼロに悪態をつかれた。

投げやりに放たれたその言葉を聞いて思わず笑みがこぼれた。

「だけど、そんな俺が好きなんでしょ?」

「っ…悪いかよ…」

「全然悪くない。俺の全てを受け入れてくれる男前なゼロが大好きだよ俺」

愛撫を続けながらゼロの足を一旦解放してあげ、ゼロの目を見つめてそう言うと、ゼロは顔をしかめた。


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