8
「あぁくそっ、抱き殺してぇ…」
いいから抱いてしまえ。
クララだってそれを望んでいるはずだ。
でなければあのキスはねぇだろ。
いやいや、無理強いしてどうなる。
極限まで自分を痛めつける奴だぞ?
そんな奴にトラウマなんか作った日には立ち直れねぇよ。
あらゆる葛藤が一瞬の内に駆け巡った。
せっかく冷ました熱が倍になって瞬時に戻ってくる。
「エドアン」
「何だよ」
余裕がなさすぎで素っ気なくなってしまう。
「俺を、抱いてくれないか。それでお前の全てが手に入れられるなら、何度だってして欲しい。俺の理性を吹き飛ばしてお前のこと以外考えられないように…」
「みなまで言うな、俺も同じだ」
毛布をベッドの下に放り投げ、欲望のままにお互いの体を貪り合いながら言えることは一つ。
俺達はお互い臆病過ぎる。それなのに、ずば抜けて独占欲が強く、その愛は確実に狂気じみている。
そしてどちらも貪欲な愛に飢えた野獣だってことだ。
ーEndー
なんかエロを書くつもりが笑い話になって申し訳ありません。
ですが個人的にはものすごく楽しく書けました。
BackNext
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!