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「お前はするだろ。本当に」

絶対の自信をもってそう言うと、クララは露骨に眉を寄せた。

「お前の中での俺のイメージってそんな感じなのかよ」

「何か普通に、当たり前のように無意識に冷酷非道なことしそうな感じだな」

面白くなさそうな顔をしてぼやくクララにそう返すと、クララは困ったように顔をしかめた。

「仕方ねぇだろ、普通がわからねぇんだよ」

クララは一度何かを迷うように視線をさ迷わせた後、俺の目を真っ直ぐに見つめた。

そして、俺の首の後ろに腕を回して引き寄せると、肉を喰らうように俺に荒々しいキスを仕掛けてきた。

始めはびっくりしていた俺だったが、見た目とは真逆の、血に飢えた獣のような余裕のないキスに胸が締め付けられ、ときめいてしまった。

一体俺は一日何度クララにときめくんだろうか。

乙女か。

そんなツッコミを入れながら、俺は答えるようにクララの口を開かせ舌を深く差し込んだ。

味わうようにクララの舌を絡めとる。

クララが酸欠気味になってきた頃に口を離し、俺は思ったことをありのままに伝えてみる。

「ヤバい…今の、もっとやって」

俺の目がキラキラしていて、尻尾を振るように感激していたのがばれたと思われるその瞬間、奇跡が起きた。

「お前も大概危ねぇな」

そう言って呆れたように。

それはもう壮絶な、神がかった笑みを零したクララに、俺が悶絶し、背骨を折りかける程にクララを抱きしめ、キス責めしたのは当然の流れだと言える。



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