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「…悪い、何でもねぇから続けてくれ。俺が望んでいることだ、まだ俺に幻滅していないなら…お前の好きにすればいい」

クララは俺の目を見つめながらそう言うと、気持ちを落ち着かせるように深呼吸をする。

「…わかった。本当に俺の好きにするぜ?」

クララは俺のその言葉を聞いて固く目を閉じ、頷く。

俺はクララの服をテキパキと脱がせパンツ一枚にする。

同様に自分も服を脱ぎパンツ一枚になる。

「ちょっと待ってろ」

クララにそう言葉をかけ、俺はベッドから離れシャワールームへ足を運んだ。

取り合えず、熱くなっている体に水を浴びせ熱をさます。

体が冷えてきても治まらないものは自分で適当に処理し、俺は気合いを入れた。

再びパンツ一枚でシャワールームから出て来た俺を、クララは怪訝そうな顔で見つめている。

「一体何をするつもりなんだ…?」

若干うろたえているクララを見て何だか可愛いな、とほっこりしながらベッドに戻る。

「お前…こんな真冬に水を浴びたのか?」

「あぁ。死ぬ程冷たい水を浴びても、中々熱が治まらなくてまいったぜ」

クララは俺のその言葉を聞いて俺の行動の意味を理解したのか、顔を曇らせた。

そして、無言で俺の体を強く抱き寄せた。

冷たい肌に感じるクララの温もりが心地好くて、思わずクララを抱きしめる力が強くなってしまう。

「…悪い」

俺の体を少しでも早く温めようと、クララは体を密着させて俺の腕や背中を摩ってくれる。

「謝る必要はねぇって。前よりも良くなってるのがわかる。俺の肌の感触に少し慣れてきただろ?」

安心させようと笑って見せると、クララは俺の胸元に顔を押し当てた。



「俺は…」

クララは消えそうな声で、何かを訴えようとする。

「お前に触られると、心臓が破裂して死ぬんじゃないかって思うくらいにおかしくなる」

まるで、空気が止まるように。

俺の体はぴくりとも動かなくなった。

「触られるのが怖い訳じゃない。お前がゆっくり慣らしてくれたから、それはもう平気なんだよ」


もう何て言うか。


「…訳がわからなくなるんだよ。体が自分のものじゃないみたいに反応して、気を抜くと…直ぐに理性が飛びそうになる」

この、目の前の神々しくて、見惚れる程に男前過ぎる男はどうして。

俺の腕の中に居る時にだけ、こんなにも愛らしいのだろうか。




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あきゅろす。
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