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「取りあえず今日の労働は入れ替わった方がいいね。シンは俺と一緒だからワンワンは俺と一緒だ。ワンワンは家畜班だから今日はシンが家畜班ね。兄ちゃんも家畜班だから後で説明しとくから大丈夫だよ」

ヨーグルトを口に運びながら俺がそう言うと2人は顔を上げて俺の方を見つめた。

「大丈夫。直ぐに元に戻るよ。もし戻らなかったとしても、俺が絶対に元に戻る方法を見つけるから大丈夫だよ」

少しでも2人の不安が無くなればと思ってそう言うと2人はばつが悪そうな、照れたような、困ったような複雑な顔をした。

◇◇

労働終了後、再び食堂でテーブルを囲んで3人で今後の事を話合う事にした。

元々2人とも器用でしっかりしてるし、リーダータイプの2人だからお互いになりきる事には問題なかったみたいで、日常生活に大きな支障はなさそう。


「必要な事は朝済ませたしウチは基本的に自由だからロゼさんからの呼び出しが無ければ問題ねぇと思うけど。お前今晩眠れねぇと思うぜ。ウチでは1つの小さな過ちと少しの油断が命取りになるからな」

「お前の方こそ敵のエリアで眠れるのかよ。細かい事は小百合にさせて残りは後で俺が片付けるとして。ウチにはルールがかなりあるし、小百合の扱い方も一から教えなきゃならねぇ、あいつかなりの問題児だからな」

2人の言い分を聞いて、どうやら寝る場所をどうするかと言う事だけ問題みたいだった。

確かにシンでは猫さんのツボがわからないかもしれないし、ワンワンがノアのおじさんとポーカーしてる所も想像出来ない。

「んな事言ったって仕方ねぇだろ。ロビーで寝ろって言うのかよ。ヤってくれって言ってるようなもんじゃねぇか。お前まさかノアと寝てねぇよなぁ?勘弁しろよ〜、まじで…」

「頭大丈夫か?妙な事考えてんじゃねぇよ。ハイジやお前なら兎も角ノアさんが俺なんかに手を出すかよ。てめぇこそあのジャングルでどうやって寝てんだよ。何で言葉が通じる奴が1人も居ねぇんだよ」

2人が喧嘩を始めようとした所で俺はいい事を思いついた。

「2人が安心して眠れる場所、1つだけ俺知ってるよ」

俺がそう言うと2人は怪訝そうな顔で俺を見た。




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