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「…もし仮に、エドアンが俺に絞め殺されて喜ぶお前のような変態だったら、そんな変態がトップに立つGleam holeはいろんな意味で終わってるな」

若干の皮肉を込めてチェシャ猫にそう言うと、チェシャ猫は面白そうに笑った。

「わかんねーよ?あいつ絶対ムッツリだから。善人オーラで忘れがちだけど、本当の善人はこんな所にいる訳ないからね。ラクハだったら直ぐに気がつくよ。…俺がお前に突っ込まなかった理由も、俺がエディを愛しく思ってる理由も」

チェシャ猫は俺の首に触れながら意味深な事を言い残すと、リングの方へと消えて行った。

「…どうやら本当らしいな。お前がチェシャ猫を飼い慣らしたって話は」

チェシャ猫に言われた事を頭の中で反復していると、ピンクの鶏に声をかけられた。

「飼い慣らしてねぇよ。気まぐれで珍しいものに寄って来ているだけだろ。その内飽きるんじゃないのか」

囚人達の熱気で熱くなっているリングの方に視線を送りながらそう返事を返す。

ハイジ達に声をかけ、図書室に向かおうとするとピンクの鶏に腕を掴まれ引き寄せられた。

「…今の話がマジならお前とじっくり話をしなきゃならねぇ。夜、エドが寝てからロビーに来いよ」

ハイジ達に聞こえないように耳打ちしてくるピンクの鶏に不信感を抱いていると、念を押すようにピンクの鶏は言葉を続けた。

「平穏に過ごしたいと思うなら来た方が利口だと思うぜ。くれぐれもエドには言うなよ」

ピンクの鶏は俺の目を真っ直ぐに見つめ真面目な顔で俺に圧力をかけ、最後に不思議そうな顔で見つめるハイジ達を誤魔化すように俺の肩をにこやかな顔でオーバーに数回叩き、リングの方へと歩いて行った。

人混みの向こうに見えるトップ3人を見つめながら、俺は静かにため息をついた。

次から次へと考えなければならない事が増え、正直煩わしくて仕方がなかったが、昔の生活に比べれば遥かにマシだと考え直し、俺はどれから処理して行くべきなのか思考をめぐらせた。





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