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短編 うみねこ
●run run run!(宮坂


走る走る…風をきる。



俺は、元々短距離選手なのだが陸上部なので地域のマラソン大会に出場している。


…っはぁ…はぁ…はぁ



短距離と違ってペース配分を考えながら走る。

自分はだいぶ前の方を走っている。
それでも大人には敵わなくて…。
前には数人の大人が走っているのが見える。



と…


『よっす、宮坂!』
「名前先輩!」
『なかなか早いな』
「先輩こそ」
『ははっ、そんなことないよ』


そんなことないと言いながら名前先輩は早い。
また少しずつスピードをあげているようで、少しずつ引き離されていく。


長距離選手の先輩は大会で良い成績を残す俺の憧れだ。
そして…密かに想いを抱いているひと。



『んじゃ、ゴールで待ってるからな!』
「!あ…」


あっという間に引き離された。

早い…。


まえにいた大人を悠々と抜いていく。
そのフォームはとても綺麗で。
いつか…隣を走れたら良いな…と淡い想いを抱く。



そして耳に残ったあの言葉。

『ゴールで待ってるから』


よし、足に力をこめる…



全身の力を振り絞って俺はゴールで待つ先輩目指して地を蹴った。





あとがき


宮坂短編多いw
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あきゅろす。
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