無限者の一時 if StrikerS編 第4話 「本当に行くの?」 「はい」 「貴女はその為にここにいたのではないのよ?」 「でも、少しでもわたしに出来る事があるならしたいんです」 「貴女には別に役割があったでしょう?わざわざ危険な方へいかなくても」 「だって、皆さんに少しでも恩返しがしたいんです。わたし、お父さんと、皆さんと会えて、受け入れて貰えて、家族になってくれて、とても感謝してるんです!」 「わたし達は恩返しがして欲しくて受け入れたんじゃないわ。あの方が連れてきて、空っぽな目をした、わたし達と同じ目をしていた貴女に笑って欲しかったから受け入れたのよ」 「わかってます!わたしだって他の人達見ました!わたしも同じ気持ちです。だから、出来る事をしたいんです。 これは、わたしに出来る事ですから」 「決めちゃったのね」 「はい」 「なら、気をつけないさい。連絡方法は分かっているわね?」 「はい。覚えてます」 「『鍵』は無くさないように。まあ、貴女なら無くしてもわたしが連れて行ってあげるけど」 「なくしません!! それになくしたら誰かわからなくなっちゃいます!」 「分かってるなら良いわ」 「・・・からかわないで下さい・・・」 「い・や。貴女の表情が変わるのを見るのが嬉しいし、照れたり拗ねたりしてる貴女は可愛いんだもの」 「・・・・・・・・・・・・・・・」 「本当に、気をつけなさい。 そして無理はしないで。何時でも撤退して、帰ってらっしゃい」 「・・・・・・はい」 新暦75年 どこかでの会話だった・・・・・・・・・ [*前へ] [戻る] |