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Trip Sisters!
俺とリボーンと時々お姉さん




並盛山ー


姉「なにここ…」

ツ「並盛山ですよ」

姉の名前さんを連れて俺とリボーンがやってきた修行の場所は、岩場の多い並盛山だった。

リ「ちっと激しい戦いもするからな、家とか空き地じゃ危ねぇんだ」

姉「なるほどね…」

それにしても…女の子だから山場は危ないんじゃないかと思ったけど……意外と姉の名前さんズンズン進むんだなぁ…。

ツ「凄いなぁ…」

姉「ん?ツナ君、何か言った??」

ツ「え、あ、な、なんでもないです!」

姉「そ?」

「ならいいけど」と言ってまた余裕で岩場を通り抜ける姉の名前さん。
この人も、俺の家庭教師になる。
きっと…リボーンと同じくらい強い。

リ「このあたりだな」

姉「おおー!平面地!!」

着いた場所は先程歩いてきたところよりかなり離れた場所で、尖った岩はほとんどなく、平べったい平地だった。

ツ「ここなら安全だね」

リ「とりあえず、姉の名前。ツナと1回戦え」

姉「ほーい」

ツ「最初っから姉の名前さん!?」

リ「何事も経験だぞ」

ツ「マジかよ……」

まだ姉の名前さんがどのくらい強いのか知らないし、手加減なんて……あ、むしろ俺が手加減される側か、ハハハ……。

姉「とりあえず武器は日本刀ね」

ツ「武器からして手加減を知らない!!!!!!!!!!!!!!!」

日本刀!!?
日本刀って……あの日本刀!!?
え、初っ端からそんな危険すぎる武器なの!!!??

姉「あ、だめ?」

ツ「いや、なんで日本刀出せるの!?」

姉「主人公の名前姉と京都に行ったときに見て触ってきた☆」

ツ「…………それ、触っちゃいけませんって書いてあったはずですよね」

姉「うぐっ!」

図星って顔してる。
わかりやすいなぁ、ほんと。

ツ「ま、いっか…始めましょう。姉の名前さん」

姉「は、はーい…」

ポッケに入っている死ぬ気弾を一粒飲み込む。
頭に燃え盛るオレンジ色の炎。
ハイパーモード、完了。

綱「始めよう」

姉「ハイパーモードのツナ君がイケメンすぎて死にそうっっ!」


そんなこんなで2時間後。

ツ「ハァッ、ハァッ」

姉「うん、なんとなくわかりました」

疲れ果ててハイパーモードが解除され、地面に倒れ込む俺とは反対に、余裕そうな表情で仁王立ちして日本刀をしまった姉の名前さん。

リ「わかったって、ツナの実力か?」

姉「そう」

倒れ込んでいる俺のところにしゃがんで、現実を突きつけた姉の名前さん。

姉「ツナ君…まだまだ、だよ」

ツ「……え」

まだまだ?
それって……いや、いまのが俺の限界だったんですけど……!!

姉「私に勝ててない時点で終わり。
これで私より強い主人公の名前となんて戦ったらツナ君死んでるよ、きっと」

ツ「!」

死んでる………。
確かに、俺が疲れて姉の名前さんが普通っていうところで力の差は確実だ。
それに加えて、最強のヒバリさんと修行している主人公の名前ちゃんとなんて戦ったら………それこそ、俺はいま死んでいたのかもしれない。

姉「うーん……その死ぬ気弾」

ツ「え?」

俺の額を人差し指でつんとつついた紫帆さん。
死ぬ気弾?

姉「まだうまく使いこなせてないみたいだね?炎を灯してからの走り込みが遅かったよ。それから、ツナ君の拳にはかなりの迷いがあるみたいだね」

ツ「……迷い?」

姉「怖がってるんじゃない?」

ツ「!!」

姉「普通の中学2年生がいきなり独立暗殺部隊と真剣勝負をすることになって、死ぬことが怖いんだよね?」

ツ「………」

当たっている。
実を言うと、まだ自分がマフィアだって実感してないしとりあえず巻き込まれたから何とかしなくちゃって感じだ。

暗殺部隊と戦って、獄寺くんや山本に傷ついて欲しくないし自分自身、死にたくはない。

だから、まだ覚悟ができてなかった。
姉の名前さんが言った、俺の拳に迷いがあるというのは、このことなのかもしれない。

姉「……ツナくん、護りたいものってある?」

ツ「護りたいもの?」

姉「主人公の名前もね、かなり前にいまのツナくんと同じように心が壊れちゃって、自分自身の本物の拳がわからなくなっちゃったときがあったの」

ツ「主人公の名前ちゃんが?」

姉「誰のために拳を振っているのか、なんのために私は戦っているのかって…大泣きして聞かれたことがあった。そのとき、言ったの」

ー主人公の名前は、護りたいもののために戦っているんじゃないの?ー

ツ「護りたいもの…」

リ「そのとき主人公の名前は護りたいもの、なんて答えたんだ?」

姉「ふふっ、私の周りにいる全ての人達って答えたよ」

ツ「!!!」

全ての人達……。
やっぱり、主人公の名前ちゃんって凄い。

姉「ツナくんは?護りたいもの、ある?」

ツ「俺は………友達を護りたい」

姉「友達?」

ツ「誰も傷つかない、誰も苦しまないように、俺が護りたい!!!!」

姉「うん、いい答え

ツ「っ……」

俺の答えは、これだよ。
主人公の名前ちゃんのように、俺もみんなを護りたい。

俺の、大切な友達を護るために。

ツ「姉の名前さん、よろしくおねがいします!!!!」

姉「うん♪」




リ「姉の名前、こいつはいい才能を秘めてるな……ニッ」

それにしても、ディーノのヤツから連絡が来ねぇな。

リ「上手くいってるってことか?」

最恐のヒバリと最強の主人公の名前。
この2人が揃ったらもう適うもんはねぇな。


期待してるぞ、主人公の名前。





Fin*°


ATOGAKI*°
どうもこんにちわ。
たまに姉と妹の力の差がわからなくなってきてます作者です。
どっちなんでしょう。
どっちが強いんでしょう。
一応、力的には妹ちゃんが圧倒的なんですけど精神的に追い詰めるのはお姉さんの方が強いんですよね。
だから2人が揃って敵を倒すとなったらかなりヤバイと思ってたら結局2人とも強いという結論に至りました作者です。
長くなった!!
よ、読んでくださりありがとうございます😋

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