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side:副会長


何もかも失くしたかれは、
なにもかも奪われて、
それでもなお
その瞳の中の光が
陰ることはない


久しぶりに会った彼は
飄々とした態度は変わらず
その瞳の色も褪せていなかった


腹が立つ


この私を見下すような、憐れむ視線が


「そんなことして楽しいの?くだらない。
俺、もう欲しいもの全部もってるから、全部あんたにあげる。」


だから、もう放っておいて。


と颯爽と俺の前からいなくなった君。



決して美しい造作の顔ではないのに、笑った顔はまぶしいくらいで。



私が辿りつけっこない、その場所で

今も君は笑っているのか。


許せない。


引き摺り下ろしてやる。



待っていろ。



彼が走っていく後ろ姿を眺めながら、私は口をゆがめた。

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あきゅろす。
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