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not王道but王道
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副会長の言葉を聞いた俺は少し驚いたような顔をしてから微笑んでみせた。

「いえ、きっと俺に似た誰かでしょう」
「そう、ですね。失礼しました」
「俺は副会長の知り合い、とかに似てるんですか?」
「えぇ、顔のつくりや身長、などすべて似ていまして。失礼でしたね」
「いえ、構いませんよ」
「…高崎君と同じような場所に同じようなピアスをしているんですよ」

おっと、ここまで見てくる人だとは思わなかったな…。ばれたか?

「何か目的があるんですか?…リン」

副会長が俺の名前を呼ぶ、と同時に長い脚が飛んでくる。
それをかわし、副会長の腕を取って背後にまわり、捻り上げ動きを抑える。

「副会長、ここは学校だ。俺は喧嘩しにここに来たんじゃねぇ」
「つまり、学校内では互いに手出しはしない、ということですか?」
「話が早くて助かるぜ。少なくとも俺は自分からは仕掛けないつもりだ」
「…わかりました、どうやら君は本当に頭がいいようですね。流石編入試験正答率98%」
「編入試験?」

そんなものを受けた記憶がない。

「えぇ、確か自宅で受けたと聞いていますが」
「…あぁ、あれか…?」
「思い出してもらえたようで。歩きましょうか」

自宅で確かに試験みたいなものはやった。
だけど爺さんそんなこと一言も言わなかったぞ。

『これやっておけ。お前さんには簡単すぎるかのぉ…』

と投げて渡された問題冊子と解答用紙。










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