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私立桜華男子高等学校
5
名前を呼ぶと楓はすぐに来た。
人が溜まって通れない扉。
軽く舌打ちしたら楓が気付いた。

「人、どかせるから早く帰ろーね?」

ニコニコしながら俺に言う。
頷くと楓は行動に移った。

「ねーねー皆ー。
僕たちそこ通りたいんだけどー」

ニッコリ。
楓の悩殺スマイルに、たまっていたやつ等は呆気なくやられ道を開けた。

「ありがとー。
皆バイバーイ、また明日ー」

楓が俺にくっつきながら手を振る。
全員顔を真っ赤にして目を逸らした。


〈帰ります〉〈様子を見てみます〉

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