私立桜華男子高等学校
☆奏side☆
「奏の部屋行ってもいい?」
「いいよ、俺の部屋に泊まるんだろ?」
「まーねー」
えへへ、と笑う楓。
楓はいつもこうだ。
・・・まぁ、可愛いたった1人の弟だし。
「ああああのっ!」
そんな俺たちに声をかけた癒し系の顔の黒髪少年。同学年だけど。
「何?」
「奏、スマイルスマイル♪」
「・・・」
反応が少し冷たかったか?と反省。
「どぉーしたのぉ?拓麻(たくま)君」
えーと、あ、そうそう
政井拓麻(まさい たくま)、だっけ?
確か、えーと俺の・・・何だっけ?
「えっ、名前、何で・・・」
「奏の親衛隊隊長政井拓麻君。
2ーFだよね?」
「おおお覚えてっ・・・?!」
〈帰ります〉〈様子を見てみます〉
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