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異世界の姫君
鍛練がバトルに









ガンッ

ドカッ

「っ…!」

バシッ


今私は雲雀さんに鍛練の相手をしてもらっている
武器は使わない体術だけで
私は結構体術の方が得意だと思っていたけど

そうでもなかったようだ

だって雲雀さん私が回し蹴りや首に
手刀を加えようとしても軽々と避けられてしまう

私が繰り出したパンチも避けられちゃうし


「ハァ…ハァ…雲雀さん避けてばっかりっ…です!…」

「僕が本気だしてやったら
君負けるよ
そうなると僕がつまらない」

ムッ…
そのにやけながら言われると腹が立ちます!

「負けるって誰が決めたんですか!
本気出してくださいよ、雲雀さん!」

「…ふん…仕方ないな…
じゃあ、これから本気でいくよ」

「っっ!!!」
すごっ!
この殺気!10年前よりさらに強くなってる!

びゅっ!

えっ、消えた!
嫌……高速で移動したんだ!
なら、何処からか攻めてくる

何処から!?

はっ!落ち着け自分、焦りは禁物
戦いの中で焦りは自らの命をおとしかねない…

目をつむって……
視覚を閉じ、他の感覚を研ぎ澄ます
視覚を使わなくなった事で
聴覚がよく効くようになる

…シュッ

ちっさい音だけど、ちゃんと聴こえた

雲雀さんは後ろ斜め上にいる!

唯はすぐに地面を蹴って左にそれる

ドカァン!!!

「…ふーん、
思ったよりは結構やるね

ーーーーだが、油断は大敵だよ」

雲雀は唯がさっきまでいた
場所に落ちてきたが
概に唯は左にそれていた
それに気づいた雲雀は落ちたその場から
地面を蹴り唯の蹴りを喰らわした

唯は避けたことで少し油断を
していたので雲雀の攻撃を受けてしまった

「…クッ!!!」

投げ飛ばされた唯は
壁に打ち付けられる前に
体制を整えた
すぐに体制を整えたおかげで唯は
壁に打ち付けられずにすんだ

だが、また油断をしていると
すぐ目の前まで雲雀が迫ってきていた

唯は雲雀から放たれる蹴りを直ぐに
防ぎ右足の蹴りでカウンターを掛ける

雲雀はカウンターに気づき唯との
間をとるため少し後ろに下がった

唯は雲雀がそういう行動をとるだろうとよんでいたので、雲雀が下がった瞬間

後ろ足で壁を蹴りあげ宙に浮き、雲雀の後ろに数秒で回り込みグー食らわそうとするが、
寸前の所でパンチを掴まれそしてもう一方の腕も掴まれ身動きがとれない状態になった

「今日はここまでだよ、唯」

「…結局雲雀さんの勝ちじゃないですか……」

唯は攻撃を繰り出していたが、雲雀には全部避けられ、受け止められ傷ひとつつかなかったのだ

一方の唯は雲雀からの攻撃を受けてしまったので
この鍛練は雲雀の勝ちなのだ

まぁ、鍛練って言っても結局はバトルになってしまっているが……

唯は負けたことに結構悔しいらしい
雲雀に今日は終わりだと言われても納得が言っていないようだ

それが分かった雲雀は呆れたような、面白いようなそうな顔で

「また明日もやればいいだろ
僕はもっと強い君と戦いたいしね」

その雲雀の一言を聞くと
悔しそうな顔をしていた唯はパァァアっと
嬉しそうな顔で雲雀を見上げ

「明日こそ私が勝ちますからね!」

ガッツポーズをしながら、言った



その顔にまた少し、唯の事を気に入った雲雀だった






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