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異世界の姫君
いつの間にか





「唯が数日寝てたってことはそのかん
オレがツナ達より先に10年後に来たんだ
いつでも言うきかいはあっただろ、雲雀」

私が寝ていた日数に驚いている横でリボーンさんは
雲雀さんを睨みつけ聞いていた

「赤ん坊に言う必要があるのかい」

「あるな、唯が突然居なくなって心配したのは
オレだけじゃねーんだ
ツナや山本、獄寺、了平、クロームまでもが
居なくなった唯を探していたんだ
まぁ、もう諦めてあいつらは唯が元の世界に帰ったんだと思っているがな…」

皆さんそんなに私の事心配してくれたんですね
いきなりこの時代にいたから、どうするかそればかりで皆さんのことちっとも気にして居なかった

迷惑ばかりかけて本当、私最低だよ…

「…赤ん坊その話は別の部屋で話す
今は唯にご飯を食べて
もらわないといけないからね」

「…………それも、そうだな
唯、お前は大人しくここでご飯を食っとけ
オレは雲雀と話してくるから」

「……はい…」

私が返事をすると
雲雀は私の前にご飯が乗った御膳を置き
リボーンさんとこの部屋を退室した

一人ポツンと残った私は御膳に乗った和食をゆっくりと食べはじめて
少しして食べ終わったので
雲雀さん達が戻ってくるのを待った


…はっ!そうやぁ、私
幸探しててこの時代に来ちゃったんだった
幸探さないと……

「あっ、そっか幸がこの時代にいるわけないよね……
……ごめんね、幸
一人ぼっちにさせて…」

腕についているブレスレットのイノセンスを見ながら何処に行ったか分からない幸を思う
幸が一人が怖いように
……私も怖い

早くこの世界の10年前に戻りたい
幸を探したい

唯が部屋の中で幸を想っているなか
別の部屋では……


「それで、雲雀どういう事だ」

リボーンがレオンを拳銃にかえ、
雲雀を睨んでいた

「赤ん坊と闘えるなら
話さない方がいい気がしてきたよ」

「なら、オメーとは殺りあわねーよ
早く唯の事を言わなかった理由を話せ
オレも暇じゃねー
山本の修業途中で抜け出してきたんだからな」

リボーンの鋭い目を見て雲雀は少し溜め息をついて、口を開いた

「もし、君達に唯がこの時代に来ていることを
言ったらいずれ唯はミルフィオーレとの闘いに巻き込まれると思ってね

沢田綱吉の近くにいる二人の女子と違って
唯は戦える
しかも、この時代に来てすぐミルフィオーレの奴等と戦って勝利している
多勢に無勢、しかも相手は匣も使って唯を倒そうとしたみたいだけど勝てなかったようだった
結構な深傷を負ったがそれでも唯の
戦闘力はこの時代の奴等にもひけをとらないぐらい
強い
だからと言って唯の心はまだ幼い
言いたいこと分かるかい、赤ん坊」

「…………どんなに強くても、唯の精神に及ぶ負担は大きいってことか……
唯自身戦いの中に身を置きその心は
ボロボロなんだろう
唯にとって回りにいた仲間が唯一
唯の精神に安らぎを与えていたんだろうな……」

「僕が見てきた唯は強かったが、
何処か寂しそうだったよ
沢田綱吉達もそんな唯に気づいていながら
何もしてやれないでいた」

「………雲雀10年後のお前がそんなに唯に入れ込んでいるなんて正直驚きだぞ」

「…僕だけではないよ
沢田綱吉、獄寺隼人、山本武、笹川了平、クローム今の唯は知らないようだけど、六道骸
そして君もだよ、赤ん坊」

「………………………そうか…」

そう、いつの間にかボンゴレ全体で
唯は好かれていた

本人は気づいていなかったようだけど……







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