[携帯モード] [URL送信]

異世界の姫君
寝ていた日数




「ふー何とか出来た…
着物なんて久々すぎて着方途中
分かんなくて苦労した〜…;」

唯は着物を何とか着て、
ほっとしていた

「それにしても、この着物高そうだなぁ……
こんな繊細な模様、色、一体誰のなんだろ…

…もしかして、雲雀さんの
彼女さんの…とか…」

やばいそんなこと思ったら
余計慎重に着ないと汚したら雲雀さんの
彼女さんに悪い……!!

…、てゆうか、こんなの着て傍に
アレンがいたら売りそう…;
クロス元帥の借金半分は返せそうな
額になりそう……;

こ、怖いー!!この着物……!!
やっぱ脱ごうかな…
あ、でももう着るのがない

脱いだ服部屋の外に置いておくよう私が着替える前に草壁さんが戻ってきて言われて
置いといたから持っていかれただろうし……

どうしようか……;


ススッ

「雲雀聞きてーことがある………」

突然襖が開いてビックリしてすぐに襖の方に
振り返った

入ってきたのはこの時代に来る前に会っていた

「えっ!リボーンさん!?」

リボーンさんだった

「!!唯、なんでお前この時代にいる!」

リボーンさんは私がこの時代に居ることに
驚いたように言い、私の方に寄ってきた

「わーリボーンさん
なんかお久しぶりって感じですね!」

ぴょんぴょんと立っている私の肩に乗った
リボーンさんに久しぶりに会った感じだなと
思ったので、笑顔でそう言ったら
何でかリボーンさんは呆れた顔をしていた

「相変わらずだな唯……
ところでお前元の世界に戻ったん
じゃなかったのか?」

「へ?元の世界に戻った?
いえ、私はずっと此所に居ましたよ?」

「……あの時部屋に居なかったのはもうすでに
俺達より早く10年後の世界に来ていたんだな…

…唯……お前

………傷負ってるな
手当してあるだろうが、まだ治っていないな…
オレがいるからって無理してんな
痛いなら座れ」

「え?……はは…やっぱりリボーンさんは
凄いですね

よく、私が怪我していることや
無理に立っていることに気づきましたね」

苦笑いしながら、畳にゆっくり座った
着物を着るのに結構時間が掛かったから
足の裏が痛かった
包帯巻いてあっても長時間は無理があった
少しまた血が出てきているかもな…;

「あたりまえだぞ
ったく、痛いなら座ればいいものをどうせ唯の事だ
オレに傷の心配をかけたくなかったんだろ」

それもバレバレなんですね…;
すみません、リボーンさん

「それにしても、唯お前結構強い方だろ
それが腕や太股を深くやられやがって
病室で消えてから何があった」

リボーンさんは真剣な顔で私に聞いてきた
その顔を見たら流石に話さなきゃいけないなと思い病室でいなくなった後のことを全て話した

気づいたら森の中に居たこと

歩き回り疲れて、日がくれそうだったので野宿しようとしていたら白い服の人達が出てきたこと

その白い服の人達と戦闘をしたこと

白い服の人達が出した匣から出てきた動物にやられ
その隙をつかれ白い服の人に刃物で斬られたこと

何とかその人たちを倒したあと
自分も深傷のせいでかなりの出血をしてしまい
気絶してしまったこと

それで気がついたらこの部屋で寝ていて

起きたら大人の雲雀さんが居たこと全てを話終わった後リボーンさんは少し無言で何か考えているようだった


その時開いていた襖から雲雀さんが戻ってきた
その手には私のご飯を持って

「……赤ん坊何で此所にいるんだい」

なんか雲雀さんが怒っているような感じがする
何か気にくわないことがあったのだろうか?

「雲雀邪魔してるぞ
少しお前に用があって来たんだが
まさか、この時代に唯が来ていたなんてな……

…何で知らせなかった
唯は俺より先にこの時代に来ていたはずだ

そして、今聞いた唯の話だと雲雀が此所に連れてきたとして14日は唯は眠った状態だったようだな…」

「え、私そんなに寝ていたんですか!」

驚きだ
せいぜい2、3日だと思っていた
どんだけ私血を流したんだ…;


眠りすぎだよ自分…毎度のことながら……





[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!