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異世界の姫君
10年後








ふっ「あ…れ…」
唯は目を覚まし驚いた

唯が倒れた時周りは木々が生い茂る森の中で
敵も沢山周りに倒していたはず

でも今はこの状況は布団の上で寝ていて
上は天井があり、周りは畳や襖
此所は和室のようだ

唯は起きあがり体に痛みが無いことに気づき
傷を負った所を見ると綺麗に手当てされていた

太股の方も
裸足で森の中歩き回って戦闘までして
血が出ていたはずだったが此方の方も手当てされており包帯が巻かれていた

誰がしてくれたんだろう…
てか、此所はどこなのだろうか…

襲って来た人達の仲間が来て
私は捕まったのだろうか…

嫌、普通手当てはしてくれても私を一人にさせるだろうか…
逃げられないように
ずっと近くで監視してるはずだ

でも、周りに人が居るような気配はない…
どうせ見張らせるのならしたっぱだろう
気配を消すことはしたっぱには出来ないだろうし…

…監視されていないのか…?

じゃぁ、誰が私を助けてくれたのだろうか……
うーん…分かんない
こんな広い部屋で私を寝かせてたって事は
お金持ちかな…

どんなお金持ちが傷だらけで血まみれの私を助けたくれたのだろう
そうやあ服もワンピースではなくなってる

あれ、リボーンさんに
借りたようなもんだったのに……

誰からリボーンさん借りたか知らないけど
血まみれにしちゃったしな…
洗えばとれるかな
いや無理か…赤色ですもんね……;

はっ、今はそれどころではなく
まず此所が何処か分からないと

あ、後この家の人にも会って傷の手当てのお礼をしないといけないですね!

私を襲って来た人達の仲間でなければですけどど……;


唯は布団から出て立ち上がろうとした
その時沢山並んでいる襖の一つがいきなり開いた

スッ
「ワォやっと起きたのかい
随分と長く眠っていたようだけど」

「え、あ、私を助けてくれた人ですか…?」

わあ、この人すっごく美形!
でもなんかどっかで見たような…

「そうだよ
会うのは僕からしたら久しぶりだね
傷の具合はどおだい?」

「傷があんまり痛まなくなってて、ビックリです
ありがとうございました!
……ってあの会うの初めてですよね!?」

こんな美形さん私忘れたくても流石に忘れないよ
好みとかそんなんじゃなくて、こんな美形な人って本当に存在することに驚きですよ
黒髪で
日本人では初めて見るし……
日本人じゃなかったら、ディーノさんや夢に出てきた金髪さんもなかなかの美形でしたしね

「………僕の事がわからないのかい?

ふーん…なら、お仕置きだね」

がぁん!!!

黒髪の美形さんは最後に言葉を言うと
物凄い殺気を放ち何かを振り上げ一瞬で私に向かってきた

私は黒髪の美形さんが殺気を放った瞬間
急いで後ろに下がった

後ろに下がった時怪我している足で下がるので
やっぱりと言うか手当てしてもらってるけど
治ってる訳ではないので凄く痛かった

私がさっきまで寝ていた布団の所は黒髪の美形さんが降りおろした何かで凄いへこみかたをした

……あれ、この光景前にも…………

「あーーー!!!もしかして、ひ、雲雀さん!!?」

「やっと気づいたのかい……」

「え、でも前までまだそんなに大きくなかったじゃないですか…
な、何でそんなに大人っぽくなってるんですか…;
この数日で凄い成長力ですね…」

「君は意外と馬鹿なのかい
僕がその数日でここまで大きくなるわけないだろ
此所は君が数日前までいた時代から10年後の世界なんだよ
だから、僕はあの時から10年成長してるんだ」

「え、は、じゅ、10年後の世界……?
そんな馬鹿な……;嫌でも雲雀さんに限って嘘とかでは無さそうですし……;
ま、待ってください雲雀さん
何で私10年後の世界にいるんですか!?」


「さぁ、僕が知るわけない
君自身が知ってる筈なんだけど覚えてないのかい」

「えーと…;
病室に居たとき着替えていたら外からなんか紫の変なものが私に降ってきて
それで、何でか爆発して気がついたら森の中に居てですね…
その後白い服着た人達に襲われて……
全員気絶させて、負った傷で血を流しすぎて貧血で倒れて……
気がついたら此所に……そこまでですね…」

あ、雲雀さんにまた殺されかけたのもだった……

「……その紫のって10年バズーカか…
それで君この時代に来たのか……

(でも、おかしいな
もうこの時代に唯は居ないのに…
入れ替われない筈なのになんで唯は此所にいるんだ…)」



「あの、10年バズーカって何ですか…?
私それのせいで10年後に来ちゃったんですか?」


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あきゅろす。
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