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異世界の姫君
金髪の人物は









ん…ここって
また夢の世界?

はっ!!!
ってことはロードに会えるかも…!

色々聞かなきゃだし

唯は暗闇の中周りをキョロキョロし、
ロードを探す

この世界に来て唯一
元いた世界のロードだけは会えたのだ
それは敵側というのもあるけど、ロードの受け継がれし夢というメモリーのおかげなのだ

敵だけどアレン達がいる向こうの世界の事を
知るにはロードに聞くしか方法はないのだ

だから、私の夢の中に入って来てるなら会いたい
アレン達の現状を知りたい
皆が無事なのか知りたい


唯は立ち上がりなお、周りをキョロキョロする
すると、ふと人影が現れた

唯はロードかと近寄ろうとしたが
その人影がはっきりとして、ロードではないと気づく

はっきりとした人物は唯を見つめると此方に向かってゆっくり歩いてくる

あの人こっちにくる
でも、なんか嫌な感じはしない…
綺麗な金髪で変な頭……

…あっ!…綱吉さんにそっくり
髪型、纏っている空気
顔はこの人の方が格好いいけど…
……でもやっぱり似てる…

何でだろ…?

唯がそんな考えをしているなか
金髪の人物は唯に近づいていた

そして
目の前まで来た

唯は下がることなく、その人物に目を向ける

近くで見るとこの人本当に綱吉さんにそっくりだな
何て言うかやっぱり髪型とかもだけど
綱吉さんが戦う時に額に灯すオレンジ色の炎の感じがこの人からもする気がする

暖かい感じ……


唯はその人物を見てそんな事を思っていたら
突然その人物は言葉を発した

「……由李……」

ゆり?誰ですか、その方は……?
もしかして私と間違ってるの
そっくりなのかな?私と…

そうやぁ、由李って名前何処かで聞いたことあるような気がする…何処でだっけ……?

「あ、あの私は貴方が言ってる
由李って人ではないですよ!
私は唯って名前ですから!!」

「やはり由李ではないか…」

私が由李って人じゃないと言うと
その人はとても悲しそうな顔をした

なんか罪悪感が……;

「貴方は何で私の夢の中にいるんですか…?」

「此所は唯の夢の中なのか…
……もしかして……唯お前苗字は何て言うんだ」

「えっ琥月ですけど…」

「やっぱり唯は……
そうか…だから…俺は此所にいるのか…」

あの一人で納得しないで下さい…
全然わかりませんから;

一人で納得している金髪さんを見てると
金髪さんの体が透けていくのに気がついた

「体が透けて…!」

「ん?ああ、もう戻らないとな……

唯お前に最初に会えて良かった
G達に先越されたら嫌だからな」

「え…最初にってどういう意味…?」

「唯、これからお前は自身の存在の価値を知ることになるだろう……

それでも、X世達の傍に居てやってくれ……」

「待ってX世って誰何ですか
私自身の存在の価値って……!!?」

私の質問に答えてもらう前にその人は消えてしまった

あ、名前聞くの忘れてた
なんかあの人が言ったことよく分かんなかった
X世ってじゅっせいってことだよね




なんのじゅっせい何だろ……?






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