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異世界の姫君
戦いの終り





マーモンがXANXUSに完敗だと言うと
XANXUSは険しい顔で

「…………
役立たずのカス共が……
くそ!ちくしょう!

てめーら全員!!!呪い殺してやる!!!

ぐはっ!!」

綱吉はXANXUSのその言葉に悲しそうななんとも言えない顔をしていた

そんななか唯は立ち止まっていた体を動かし、
XANXUSのところまで行く
そんな唯の突然の行動にこの場にいる全員、モニター見ているリボーン達は驚いた

「え、唯ちゃん!?」

綱吉が唯の名前を呼ぶが
返事を返してこない

綱吉達から見る唯は後ろ姿なので
顔の表情が見えなく何を思っての行動か分からないでいた

唯はXANXUSの隣まで来てしゃがんだ

流石にその行動には、ベルやマーモンはXANXUSを殺ろうとしにきたのかと、戦闘態勢に入ろうとするが、唯は彼らにだけさっき向けたより強い殺気を向けた

そのお陰でベルとマーモンは身動きはおろか、
喋ることさえ出来なくなった

殺気をベル達に向けたまま
XANXUSの方に視線を戻す

「なんのようだ、カスが…」

XANXUSは唯にドスを聞かせて言ってきた
それにたいし唯は

「お礼をと思いまして……
この戦いに参加させてくれてありがとうございました!」

微笑みながら、唯はXANXUSにお礼を述べ、ペコリと頭を下げた

その一言に綱吉達やモニター前のディーノ達、スクアーロ、そしてベルやマーモンは目が点になるほど唖然とした

リボーンだけは、何故か口角をあげ笑っていたが…

XANXUSはなんなんだこの女と
思い唯を見ていた

そんな空気ななか唯はなお、言葉を繋げる
「学んだ事が結構あったので
その意味ではお礼をと……

それと………」

ドサッ!!
唯はXANXUSの髪に当たらないように横に
自身のイノセンスの刀の刃先を地面に刺した

「殺すって言葉、私だいっきらいなんです
私が居たところはあなた方人間を守るため
私達が殺されたり、殺されかけたりしていたんですから……

その言葉言うのやめてくださいね…
以上です」

唯はにっこり笑顔のまま言い、刀を地面から抜いて
ベルとマーモンに向けていた殺気を止めて、立ち上がりこの場を離れた

それと同時にチェルベッロの人達が来て
XANXUSとなんかを言い合い

XANXUSは眠りについた

チェルベッロはXANXUSに挨拶をした後、リング争奪戦の結果を発表すると言う

「XANXUS様の失格により
大空戦の勝者は沢田綱吉氏

よってボンゴレの次期後継者となるのは
沢田綱吉氏とその守護者6名です」

綱吉達はさっきの唯の事が気になったが、
勝利したことに喜んだ

綱吉はポケットから京子ちゃんから貰った御守りを出して戦いが終わったことに安堵した
唯にさっきの事を聞きたかったが
綱吉は気が抜け気を失った

獄寺達が綱吉を呼び掛け近寄るなか、
唯は校舎よこまで歩いて来ていた

フラフラとおぼつかない足取りで
もう、限界らしく地面に倒れこんだ

イノセンスを発動出来る状態をかなりオーバーしてしまってイノセンスは発動時前のブレスレットに戻ってしまった

「……ねむい……」

疲れた…

…なんでだろ……
今頭の中でアレン達の声がする

目をつむってしまうと、すぐそこにいるみたいに……
だけどいない
そうやってすぐそこにいると感じたくない
眠たいけど寝たくないのはその理由

感じてしまったらまた、心が寂しいって言うから

頭の中アレン達が何か言ってる
聞きたくない…さみしい……かなしい……
私は一人だと感じたくない……

コツコツ足音がする
誰か此方に来るのだろう



あれが、アレンだったらいいのに……








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あきゅろす。
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