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異世界の姫君
同い年




タッタッタ

「ハァハァ…ッハァ…」

「唯、大丈夫か…?」

唯達はマーモンとベルが逃げた方向に向かっていた
少し急いでいるので小走りで向かっていたが途中
唯が息を苦しそうにしていたのに、心配して
山本が心配の声をかけた

「ハァ…は…い、なんとか……」

唯は汗をかきながらうっすら笑って山本を見た
そんな唯の姿を見て、獄寺は後ろを走っている唯に顔を向けないで、

「すまねぇ、唯
お前はこの戦いに関係ないのに…参加させられるのを阻止できなくて……」

謝ってきた
山本や了平は何もそれに対して言わなかった
それは彼らも薄々感じていた事だったからだ

そんな彼らの様子を見て、唯は嬉しくなった


いつの間にか参加させられていたこの戦い
体は辛く、正直休みたい

でも綱吉さんや獄寺さん山本さん笹川さんクロームさん(あと雲雀さんも)
みんな戦ってるなか私だけ弱音なんか吐きたくない

そんな辛い戦いの中
私を心配してくれる
獄寺さん達に私は心が暖かくなる
会ってまだ一ヶ月、初めて今日会ったばかり笹川さんでさえ私にこんなによくしてくれて…

私初めてこの世界に来て良かったなと思ったよ

だから、だからね…


唯は前を走る獄寺を見て、足に力を出して
獄寺に追い付き獄寺の手を握った

そして

「獄寺さん達にも毒が注入されていたんですから
阻止なんて出来ないですよ
それに、私はこの戦いに参加出来て嬉しいんですよ
足ばっかり引っ張ってるけど
それでも獄寺さん達の役に立つ事が出来る可能性も 無いわけではないので!!
だから、そんな心配不必要ですよ
でもありがとうございます、獄寺さん」

ニコッと笑顔でお礼と感謝の言葉を述べた

獄寺はその唯の笑顔に内心
心臓バックバクになりつつも唯を見て

「けっ、ならもっと早く走れ、唯……////」

ツンデレを発揮した

その言葉に唯は「はい!」と答えた

走りながらその光景を見ていた山本と了平は
唯の言葉で気持ちが軽くなったと同時に唯の笑顔にやられて唯は気づいていなかったが
唯から顔をそむけていた
真っ赤かな顔を見られまいと…;

そんなこんなで走っていると、山本の背中に気を失っていておぶさってもらっていたクロームが目を覚ました
「…ん…私…」

「あ、起きたかクローム?
走れるか?」

「大丈夫…」

ストッ
山本はクロームを背中からおろした
すると、クロームは唯の方を見た

「…誰…」

「あ、初めまして!私は琥月 唯
と言います!
今、私もこの戦いに参加してまして…
と、とにかく見方側なので宜しくお願いします!!」

慌てて自己紹介する唯
それに対し、クロームは自分もと自己紹介をした
その後、走りながら二人は女の子同士って言うのもあり結構仲良くなっていた

そして意外な事実が判明した
それは唯が13歳と言うことだ

その事実を2人の会話で分かったので
少し苦笑いと唯が
13歳ということに驚いていた男組

唯の見た目は11歳から12歳くらいなので
獄寺達はそう思い込んでいたようだ

そなこんなでやっと
綱吉がいる運動場に着いた獄寺達
唯はまた一人遅れて走ってきていた

唯はまた息苦しそうにして先に行ってとっいい獄寺達は唯に言葉を返し綱吉の方に先に行った

唯は自分のペースにしつつ走るのをやめないで獄寺達に追い付こうとしていた

クロームは唯と一緒に後から追うと言ったが
守護者が居ないと駄目だよと唯に言われ渋々獄寺達と先に行った

ほんと私迷惑かけてばかりだ
さっきあんなに役に立ちたいとか言っといて…
情けないな……

頑張って追いつかないとな……

タッタッ

やっと綱吉や獄寺達がいる運動場に着いたとき
唯は目をある方向に向け


怒りがこみ上げ 力のなかった体を奮い立たせ
すぐに動いた






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あきゅろす。
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