[携帯モード] [URL送信]

異世界の姫君
毒の注入




ドゴォォオン…


…バァァアン



今沢田綱吉とXANXUSの
猛烈な戦いが行われている


守護者の方は
雲雀恭弥が毒が効いているなか
自力でリングが乗った
ポールを破壊し

解毒した

それして、敵側のベルと
戦いを繰り広げようとしていた

「君………


天才なんだって?」


そんななか、
寝ている間にこの戦いに参加させられた唯は

ドゴォォオン!!

「ぅ……ん…何の音……?」

あまりの煩さにやっと目は開けていないものの
意識を浮上させた

後ろのフェンスにもたれ掛かるように
地べたに座らされていた唯は

ゆっくり目を明け、目の前の光景を見た

「………??

……ぁれ……ぇえっと……
沼地?
……ベットじゃない、幸も居ない…」

唯が居たのは
今の季節に使われていないプール

中の水は入っていて透明と言うより
緑色になっている水

唯が沼地と勘違いしたのは、
教団でイノセンス探しの任務を行っていた頃
緑色の汚い色をした沼地を何回か
現地に向かうため通ったことがあり、

何か出そうだと覚えていたからである


段々と意識がはっきりしてきた唯
校舎の奥からオレンジ色の炎が見えた
その次に綱吉がその炎を使って飛んでいるのが見えた

「…!!綱吉さっ………ッ!!!」

唯は綱吉を呼ぼうとしたら突然
ちくっと音がして体に激痛をおぼえた

なに…これ……体が…いたい……………
ハァハァ………ッ……ハ…ァ…
…息が…くる…し…

腕についてるリストバンド?から
何かうたれた……

唯は座っていた体勢から寝転がり
胸元の服をつかみ息がしにくいらしく
ゼーゼーと言い、眉を寄せながら耐えた

わけ…わかんな…い……
ハァ…ッッ…わた…し…病室で……ハ……ァ…寝てたんじゃ…

猛毒を打たれている唯は段々と視界が霞んできていた

そんなときふと、唯の耳に声が聞こえた

({……唯……})


「ッ…!やば…い…な…ハァ…ハ…ァ
幻聴まで……聞こえて……きた……ハァ…」

({……唯……})

「……幻……覚ま…で………!!」

…ポロ……ポロ………

唯は幻覚を見ながら悲しそうに涙を流した

さっきから私を呼んでる

見たくない!!やめて!!
こんな、幻嫌だ!!!!

毒が体に回ってきて苦しいのに
唯は幻覚を見て泣きながらその方向に手を伸ばす

届かないとわかっていながら……

({……ゆい…………})

見たくない、幻だと分かっているから
でも手が勝手に此所にはいることのないアレンを、幻の方を向き求めてるのは

アレンに会いたいから………


「ぅ……ケホッ…ケホッ!!!!」

唯は突然の咳に両手で口を押さえる

咳が収まり先程幻覚が見えた場所に視線を向けると誰も見えなくなっていた

それでも、唯の瞳からは止まることがわからないかのように涙の滴が次々と溢れた


こんなに辛いとき寂しいとき
傍にいてほしいと思うのは私の我が儘かな……




アレン…や皆に……





[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!