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異世界の姫君
消えた少女





バタバタッッ

「ロマーリオ!!
唯が居なくなったって、本当か!!?」

慌ただしく
居なくなった唯が寝ていた病室に
ディーノが入ってきた

「ああ、ボス
朝方の見回りに来たときには
もう居なかったらしく、
前回抜け出した時みたいに
戻って来ると思っていたが

夜になっても戻ってない所を見ると
自分で出ていったんじゃねーなと
ボスに知らせたんだ
すまねぇ、ボス
知らせるの遅くなって…」

ディーノの幼い頃から世話になっていて
今は部下として一番信頼を寄せている
ロマーリオは苦い顔をして
頭を下げた

ディーノは少し無言になり
それからすぐに頭を上げろと言った

「ロマーリオは悪くねぇよ
お前のことだ
どーせ、俺が9代目の心配をしてたから
また
心配事が増えねーようにしたんだろ

ったく、変なとこで気ぃ使うなっつの…
今はリボーンに知らせるのはまずい
ツナ達は今大空戦で戦いの最中だしな
俺は後でスクアーロを連れていか
ねーとなんねーし……

あーもう、
とにかく唯の事は残りの部下を
総動員して探す
情報も手にいれて……
ロマーリオ俺達は
ツナ達の所に行く準備をするぞ!」

唯が寝ていた時、
雲のリングを巡っての対戦があり

つい最近、唯のもとにやって来て
いきなり戦闘を吹っ掛けてきた
並盛中学校最強の不良であり、
風紀委員長の雲雀恭弥が相手側の一人と戦い

瞬殺で倒した
しかし、相手側は高性能のロボットであり
暴走しその場に居たものは危機におちたが
修行を終えた沢田綱吉が来て
その高性能のロボットを壊した

壊した時、中から人が出てきた
その人は、現在のボンゴレボス9代目だった

すべては敵側の作戦でまんまと
沢田綱吉達ははめられたのだった

その後最終対決を大空戦、
沢田綱吉とXANXUSの戦いとなった

9代目は重症で、ディーノが病院に連れていき
看病をしていた

そして今日がその大空戦の戦いなのだ
守護者全員参加の……

「ボス、唯さんを先に探さなくて
いいのか?
女の子が拐われてたら
無事では帰って来ねーだろ…」

「…くっ…分かってる
だが、今はスクアーロをツナ達がいる場所に
連れていかねーと…

それに、唯は女の子でも
恭弥と同等に戦ってた
そう簡単には殺られねーよ!」

ディーノはロマーリオに
背を向けながら
唯をすぐに探しにいけないことを
悔やんだ

唯が強いと自分で言ってても
体力的には不利がある

所詮は唯もまだ小さい子供で女の子だ

長時間の戦いになっていたら
唯でもかなわないのだろう

もう捕まってるかもしれない

酷い目にあっているかもしれない

そんな思いばかりが
ディーノの頭のなかをぐるぐる回っている


しかし、それを振り払って
部下に唯の捜索を言って
自分とロマーリオはスクアーロの
もとに向かった





唯の無事を心から願いながら……






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