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異世界の姫君
鳥さんが連れてきた人




……フサ…フサ


フサフサ…………



ん……くすぐったい…

何……


パチ…


「えっ…子…鳥?」


寝ていたら
フサフサと頬やおでこに何かを感じ、

くすぐったくて目が覚めた

目を開くと目の前に
黄色い小鳥?がいた

スー…スー

隣から寝息、幸はまだ寝てるみたい

何処から入ってきたんだろ
この鳥さん

窓は閉まってるし…

あ、外明るい
お昼頃かな

この部屋唯一の扉は

…うっすら開いてる

彼処から入って来たんだな…

野生の鳥?
それとも、飼い主がいるペットの鳥?

「ピヨッ!」

「…クス、可愛い鳴き声だね

君は迷子?飼い主さんいるの?」

私の膝辺りに座り
私の方を見て可愛く鳴く鳥さん

私が質問すると、羽根を羽ばたかせ
空中を飛んだ

そして

「ヒバリ、ヒバリ」

人間の言葉を発した

凄い!
この鳥さん喋れるんだ!

……ヒバリ?名前?
飼い主さんの?


「カミコロス、カミコロス」

えぇ、か、噛み殺す?
噛んで殺すってこと?
どうゆうこと??

鳥さんもしかして肉食なの!?

…嫌、そんなわけないよね;
断言できないけど…


カチャ……

突然扉が開く音がした

リボーンさんかディーノさんが
入ってきたのかと
小鳥を見ていた目線を
入り口の扉に向ける

が、私が思ったのは違く、
入ってきたのは

真っ黒の髪に服の

知らない男の人だった


「君、こんなところにいたんだね

ん?君は誰だい

跳ね馬の知り合いかい?」

どうやら
この人はこの黄色い小鳥さんを
探しに来たようだ

じゃぁ、飼い主さんか…

やっぱりこの子
ペットだったんだ

……それにしても、
この人綺麗な顔立ちの人だな

跳ね馬の知り合いって言ったよね

跳ね馬って聞いたことあるような……
無いような………


……うーーん………
………ヤバイ、またプチ記憶喪失みたいな;

バッサリ言うと忘れちゃった……;


「僕の言葉を無視するとはいい度胸だね

そんなに死にたいんだね…」

シュッ

「えっわぁっっ……」

ベコッッッ

「ワォ、僕の攻撃を避けるなんて
君何者?」

あっあぶなっ!

私がまた考え事にふけっていたら
怒ったらしく

いきなり銀色の鉄の棒?
みたいな物で私に殴りかかってきた

瞬時にいまだに寝ている幸を抱き
避けたけど

私がいたベットは思いっきり
へこんじゃった……

ごめんなさい、ディーノさん;;

「私病人なのに、いきなり何ですか!?
無視したのは私が悪いですが
こんなにしなくても……

後でディーノさんに謝らなきゃ
いけないじゃないですか!」


「やっぱり、跳ね馬の知り合いなんだね

……君、見た目以上に

強いね

そうゆうのって咬み殺したくなるよ……」

タッッッッ……

「!!!!」

なんだろう、目付きが変わった

一瞬で迫ってくる

早い!!

銀色の鉄の棒を振り上げ私の
頭に打ってこようとする

すぐに右によけ、
お腹に強めの蹴りを一発

ガンッ

やっぱり防御されたか…

この人結構強いな……

って幸こんなにしてるのに
あんた全然起きないな;

防御はされたけど、間合いはとれたか
まぁよしとするか…


「やっぱり君は強いな…

こんな強い蹴りは初めてだ
面白くなってきたよ」


「私は全然面白くありませんよ;

……ハァ…、とにかく幸は
退けとかないとな…;危ないし」

幸を私は外のベランダの台の所に寝かせ
室内に戻る

「そろそろ、本気を出さないと
君死ぬよ」

「私もそうしようと思いますよ

まだ、死ぬわけにはいかないので…」

しかたなしに左手首の
ブレスレットに右手を置き発動させる

「イノセンス、四季桜発動!」




パアァァァァ










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あきゅろす。
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