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異世界の姫君
跳ね馬ディーノ



ダッ!


ロン毛さんが一瞬にして私の方まで
飛んできた。


ガッ!

しかも蹴り付きで…


避けようと空中でバクテンをしたが、少し当たってしまった。少し当たっただけの筈なのに、
一気に地面に落ちた。

ドオォン !!!!


「唯ちゃんっ!!!!」

綱吉さんが私を呼びながら近づいて来ようとしたので私はそれに瞬時に反応し、待ったをかける。



「っ………駄目です。今来たら私と、あのロン毛さんの戦いの邪魔になります……。

綱吉さんはそこで見ていて下さい。
後でちゃんと私の事とか話しますから…
お願いします。」


少し身体を痛めて痛かったが、
私は大丈夫って意味を込めて笑顔で言った。

綱吉さんは、少し考えた後
苦笑いで分かったって言ってくれた。

色々考えてくれたんだろうな…
私、記憶喪失って嘘ついていたから
何も話してなかったし…

記憶があるのって一番に聞きたそうだったし…

本当に優しいですね。綱吉さん

後で私の事全て話しますから…

…今だけは、私を応援してくれるといいな…



「 頑張って、唯ちゃん!!!!」

えっ…私声に出してないよね!?…
やっぱり、綱吉さんはエスパーなんでしょうか?


「…プッ…アハハッ!
綱吉さんは絶対将来占い師さんがむいてますね!」


「なあっ!!?なんでそこで俺の将来!?」


私の心を分かってくれてありがとうございます。
綱吉さん!



ドスッ!


「 う"お"ぉい!!!!
呑気に話してられると思ってんのかぁ!!
女あ"ぁ"!!!」

ロン毛さんが地面に降りてきた。



「 ……そうですね。
呑気にしていられませんよね!
身体の痛みの御返しをしないとですしね……!


じゃあ、ロン毛さん
私もそろそろ本気を出しますね!!」


「 !!!!!

(何だこの強い殺気は!!) 」


「唯ちゃん…?」


殺気をロン毛さんに向けながら、刀を両手で持ち
胸の前に…


「……イノセンス!!



夏桜発動!!!!」


その言葉と同時に、私の刀を炎が纏った


「……う"お"ぉい!!!!
何だそのトリックは!!!!

おもしれーじゃねーかあ"ぁ"!!!」



「トリックでは、ないですけど……

まぁ、いっか……
では、行きます!」

「叩き斬ってやる!!!」



ブンッ


キイィィィン!!!


ロン毛さんの剣を私が受け止め、押し返した

ロン毛さんが後ろに下がった所の隙を付き、
さっきの仕返しと言わんばかりに
思いっきりお腹を蹴った!

一瞬で…


ガアァァァァァン!!!!!

流石に私の速さについてこれなかったらしく、
ロン毛さんは瓦礫の中に埋まった。


「ふー……イノセンス発動停止…」

刀を纏っていた炎を消し、普通の刀に戻した。

「何か一瞬過ぎてあんまり分かんなかったけど…
凄いよ!!!唯ちゃん!!!!」


ロン毛さんを倒したので
綱吉さんが私の所には来た。



でも、まだ私はロン毛さんを本当の意味で
倒して居なかった。

パラッパラッ


「 う"お"ぉい!!!
女ぁ!!おまえのその武器を俺は見たことがねぇぞぉ"

何処で作った!!!そんな代物!!」


「出たーーー!!」

「…私が、ロン毛さんに教える訳ないじゃないですか…!!」

「…まぁ、そうだな"ぁ"
まあいい、目当ての物は手に入ったんだから"な"ーーー…」


?何だろうあれ…?


箱みたいな…

「それはっ…沢田殿に届ける物だ…!!
貴様が受けとる物ではない!!」



「俺にーー!?」

綱吉さんにあれは渡る物なんだ…
じゃあ、ロン毛さん取っちゃ駄目じゃないですか!!

「拙者は…バジルと言い、
親方様から沢田殿に届けるように言われ来たんです!!でも、取られてしまった…くっ…」


「ああっ!無理して立っちゃ駄目だよ!
バジル君凄い怪我してるのにっ…」

「しかし…」


「ついでにおまえらをかっさばいて、
帰るかぁ"ぁ"ぁ"…」


「なあぁぁぁぁ!?」


人の物取っといて、
最後は殺して帰るって

どんだけ自分勝手なんですか…

もう一度イノセンスを発動させようかなと思った時、聞いたことのない声がこの場から聞こえた。

「あいかわらずだな…
S・スクアーロ

子供相手にムキになって、恥ずかしくねーのか?」




「!?」

「ディ…ディーノさん!」

綱吉さんの知り合いみたいだ…
スッゴいイケメンさんだ。

「!…跳ね馬だと!?」


「その趣味の悪い
遊びをやめねーっていうんなら、
俺が相手になるぜ…!」


おおっ!この人格好いいです!
でも、失礼ですけどあんまり強そうに見えないですね…;

「(日本のこのガキ
こんなコネをもってやがるのか…

跳ね馬ディーノ

こいつを相手にするとなると、
一筋縄じゃいかねーか…)

う"お"ぉい跳ね馬!
お前をここでぶっ殺すのも悪くない

だが、同盟ファミリーとやりあったとなると
上がうるせぇ

今日の所はおとなしく……

帰るわきゃねぇぞぉ!!」


ガッ!


「……ったぁ!!」

「唯ちゃん!!!!」

えっえっ!なんですかこの状況!!!?
なんで私ロン毛さんに腕捕まれてるんですか??

あっ私の刀取られた!

また、私考え事しすぎて
回り見えなくなってました…;

「その子の手を放せ!!」

ビッ!


跳ね馬さんがムチで助けてくれようとしたけど、ロン毛さんが自分の剣から煙幕みたいなのを出して、辺りは煙に包まれる。

「やろう!「ゴホッ」「ガバッ」
んっ?バジル、ツナ!お前達は大丈夫か?」


「貴様に免じてこいつらの命はあずけといてやる

じゃあなぁ!!!!」

バッ!!


「まっ待てっ!!ゴホッ!」


「煙で何も見えねぇっ! 」
ディーノが辺りを見渡すが、まだ煙は薄れてなく
スクアーロが消え去った方向が掴めなかった。
とたんに、バジルは傷口が開き倒れた。

「うぅ……」

「おい無茶すんな」


「深追いは禁物だぞ」

「リボーン!!どーして助けてくれなかったんだ!!?
唯ちゃん連れ去られてしまったんだぞ!!!!」






「バカツナめ
唯なら山本達の方にいるじゃねーか」





「えっ…なぁ!本当だ!何で!!?」






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