異世界の姫君
蒸発
「ん……」
「 あっ唯ちゃん起きた?」
あっ…私夢を見て混乱して、綱吉さん達の前で泣いてしまって、リボーンさんがきをきかせて
綱吉さんに部屋につれてきてもらい、寝かせてもらったんだっけ……
御礼を言わなきゃ…
私は寝ていた状態から起き上がり、
綱吉さんの方を見る。
綱吉さんはさっきまで漫画を読んでいたみたいだ。
「 綱吉さん、心配を掛けてすみませんでした。
それと、ありがとうございました。ベットも貸してくれて………」
「 えっぁっ嫌、そんな御礼を言われるような事してないし、それより唯ちゃんが泣いていたのが心配だったよ。
獄寺君達と勉強してたら、突然叫び声が聞こえて、
下に降りたらフゥ太達が唯ちゃんが震えてるって言ってて、唯ちゃんの所に行ったら
真っ青な顔で、寝ている筈なのに凄く何かに怯えていたんだ。
でも、もう大丈夫そうだね。本当に良かったよ。」
こちらこそ、こんなに心配してもらって本当にありがとうございます。綱吉さん
「……あっ獄寺さんや武さんにも御礼を言わないとですね。」
「 獄寺君達ならもう夜だし、ついさっき帰ったよ。最後まで、唯ちゃんを心配してたけど…;」
「そうなんですか…。じゃあ、明日お礼を言わないとですね。リボーンさんやフゥ太君達にも言いに行かないと…心配掛けてしまったみたいですし。」
ガチャッ!
「こらぁ!ツナ!俺っちと遊べだもんねー!」
「%$#&!!!(ランボ暴れちゃ駄目!!!)」
いきなりドアが開いたと思ったら、ランボ君とイーピンちゃんが入って来た。
「こらっ!ランボ煩いぞ!
唯ちゃん起きたばっかりなんだから、静かにしろ!」
「 べーだもんね!」
綱吉さんがランボ君と遊んでる?中イーピンちゃんが私の方に来たので、
さっきの事のお礼を言う
「 さっきは、心配かけてごめんね。
ありがとう。イーピンちゃん。」
「$%!」
どういたしまして。って言ってくれたイーピンちゃん。
ランボ君にも、ありがとうって言ったら
そのかわり、俺っちと遊べ!って帰ってきた。
「ほら、下に行ってご飯食うぞ。
唯ちゃんも行こう。」
「 ……はい。」
綱吉さんについて、下の階にご飯を食べに向かう。
「 母さん、飯まだ〜?」
「ガハハハ!」
「#&$%$#!!!(ランボ煩い!!!)」
ドタタタ
ランボ君達はどたどた降りていった。
元気だなぁランボ君達。
奈々さんから返事がないのでまだ出来ていないのかな?
綱吉さんがリビングに先に入った。
「なんだ、もうできてるんじゃ………!
すげーごちそー!!!」
私も中に入ったら、綱吉さんが言ったとおり、凄い量のご飯が食卓を埋めていた。
あっリボーンさんだ。
「しかも、まだ作りつづけてるーーーー!!?」
綱吉さんが奈々さんに突っ込んでいる間に私はリボーンさんの所まで行き、今日のお礼を言った。
「別に俺は何もしてねーぞ。
いいから、お前もママンの料理を食え。」
「あっ…はい。」
てゆうか、何で奈々さんこんなにごちそうを作ってるんだろ?
「ツナ、これはどういうこと?」
「 ツナ兄が100点とってきたとか?」
ビアンキさんとフゥ太君も不思議に思ったみたいだ。
綱吉さんに関係があるんだ。
フゥ太君がいたし、すぐに御礼を言いたいけど今はご飯を食べてるし、きりが良いところで言おう。
「 え……?いや……
普通に今日もダメライフだったけど……」
綱吉さんは考えたあと、言った。
そして綱吉さんは奈々さんに声を掛けたけど、奈々さんは陽気に鼻歌を歌いながら聞こえてないみたいだった。
「母さん!!」
「!?…あら、ツっ君〜!」
奈々さんは、ようやく綱吉さんが話し掛けてるのに気付いたらしく、包丁をブンブンふりながら綱吉さんを読んだ。
「包丁、危ないって!!」
綱吉さんは奈々さんに叫びながら言った。
「どーしたんだよ?
何か、態度変だよ」
「あら、そうかしら…?
そーいえば、ツナにまだいってなかったわね
2年ぶりに、お父さん帰ってくるって」
「!!?…えっ!!?な!!!はぁ〜〜!!?」
私はリボーンさんの隣に座りいただきますといってご飯を食べていた。
いきなり、綱吉さんが叫んだので、少し吃驚した。
フゥ太君やビアンキさんも頭の上に?が飛んでいた。
「?」
「そんなに、驚くこと?」
「み…見つかったんだあの人!!!」
見つかった?居なくなったの?
「見つかったって……?何のこと……?」
「だって父さん、蒸発したんでしょ!?」
蒸発……?なにそれ?
始めて聞いた言葉だ……
「やーねー、ツナったら!
だったら、ツナの学費や食費は誰が稼いでるの?」
「ふわっ!!そーいえば……!!」
何かもう分かんなくなってきた。
……まぁ、私が分かるわけないよね…
元々、 此所にいる人じゃないからだよね…
カタッ。
「もう、食わねーのか?」
「 はい。……もうお腹一杯なので。
また、本を読むので失礼しますね。リボーンさん。」
「 ……ああ。」
私は此所にいるべきじゃないのかなと思ったら、
此所にいるのが少し恥ずかしくなったので、私は綱吉さんが奈々さんと言い合ってるうちに、
リボーンさんに挨拶を済ませて、綱吉さんの部屋に戻ることにした。
ガチャッ
「 …………はぁ…
駄目だな自分…こんなことで
心が痛いなんて…
本当にもっと、心まで強くなりたいな……」
鍛練が足りなかったな……
……やっぱり……
よく、神田とやった座禅をしようかな……
うん…精神統一をしないと
心は強くならないよね!
ガチャっ
数十分座禅をしていたら、綱吉さんが部屋に戻ってきた。
「綱吉さん。もう、話は終わったんですか?」
「…ああ、うん。
父さんもうすぐ帰ってくるんだって。
はー…正直少し憂鬱なんだよねー;」
「 ?どうしてですか?」
「 何かさ、おかしな父親でさ
今考えると小さい頃余り遊んだ記憶がないんだよね。
世界中飛びまわって、工事現場の交通整理してるとか、ワケわかんない事ばっかいっててさ………
てっ…ごめん!
何か唯ちゃんに愚痴聞いてもらってる感じになって;」
「別に構いませんよ。
綱吉さんは良いですね。」
「何で?」
「そんな話が出来るお父さんがいるんですから。
幸せじゃないですか。」
「(あっ…そっか…唯ちゃんには両親と過ごした記憶がないんだった。
あーもう俺って最低だ!!!)」
「それはそうと綱吉さん!」
「 なっ何?」
「 綱吉さんと奈々さんの話を聞いていて思ったんですが……
蒸発って何ですか?」
「(いきなりそこーーー?!!)
えぇっと、簡単に説明すると居なくなったって事だよ;」
「 へー……そうなんですか。
……そうだ。
綱吉さんもし、よろしければ、日本について色々教えてくれませんか!?
全然覚えていないので…!」
ついでに日本について、日本に住んでいる綱吉さんなら、いろんな事を知っているかもしれない、
もしかしたら、それが
私の元の世界に帰る手掛かりになるかも……!
「 そんなことでいいなら、いくらでも教えてあげるよ。」
「 本当ですか!?わーありがとうございます、綱吉さん!」
満面の笑みで御礼を言ったら、綱吉さんの頬が少し赤みをおびた
でも、綱吉さんが日本について、話し出したので
私は気づかなかった。
私は綱吉さんに
たくさんの事を聞いて
たくさんの事を話してもらった……
もうすぐ、闘いが始まる足音に
私も、綱吉さん達も気づかないで……
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!