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異世界の姫君
暗闇

そんな、和やかな日々が数日たった夜

並盛の近くの街

建物が建ち並ぶビルの上





暗闇の中2つの影が交差する。

一人は、大人の雰囲気を出す青年。
もう一人は、まだ少し幼さの残る少年。

両者はそれぞれの武器を使い、人間業じゃないほど、凄まじく闘っていた。


しかし、青年の方が技術的に上回っており、
少年の方は押されていた。



キィィインッ!



「っ……!!!」

パシッ



「う"お"ぉい…」


大人の雰囲気を出す青年の方が
闘っている相手の少年に話し掛ける。


「てめぇ 何で日本に来たぁ…
ゲロッちまわねえと、三枚におろすぞぉ…
オラァ!」


「答える必要はない!」


すぐに、返答する少年

それが合図かのように、両者は地面を蹴る。


ガキンッ!!!


力や体格は断然に大人の青年の方が上なわけで、
まだ幼い雰囲気の少年が勝てるわけなかった。


「くっ……!!」


ビルから落とされそうな所を何とか
掴まって落ちずにすんだ。


しかし、その上から青年が少年を見下したように言う。

「う"お"ぉい よえぇぞ」


少年は何とか上がろうとした時、ポケットから一枚の何かが落ちた。

それに少年はすぐ気付きキャッチする。



それは、一枚の写真だった。

「( こんなところで……やられるわけには……)」


少年は思った。




その写真に写っている
小さい頃の沢田綱吉を見ながら。







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