[携帯モード] [URL送信]

異世界の姫君
見えた道


四方からの爆発音が激しさを増す

此処に居るだけだとどうなっているのか分からない
。正直な所幸のイノセンスの能力の一つ透視を使って、それぞれの場所の現状を見たい
しかし能力を使うと後々幸の体力的に持たなくなってしまう
透視の能力は結構有益だが、変わりに体力の消耗が激しい
色んな能力と一緒に長時間使ってしまうと、幸の体力が急激に下がり、最悪の場合仮死かあるいは、死だ
そんなことになってしまうので、使うことが出来ない。幸は大切な家族だから


ーーと、つい先程獄寺さんから、綱吉さんの無線にいい知らせが入った
この時代のヴァリアーが援護に駆けつけてくれたのだ
あの強かったXANXUSさん達が援護に。
心強い戦力だ
ふと、スクアーロさんを思い出した
彼は1人ボンゴレのアジトに残り、敵を食い止めるようとしてやられてしまったと綱吉さんに聞いた
その後、武さんやビアンキさんジャンニーニさんスパナさんらでアジトに戻ったらしい。
武さんは余程スクアーロさんの事を心配していたのだろう。武さんらいし選択理由だと聞いたとき思った
スクアーロさんはきっと無事だと思う
あの人は強い人だから、きっと無事に武さん達とここに現れる。
そう思い込みと言う確信した。

私の直感ってたまに当たるから大丈夫


ーーーボカアッン!


「………………っ」

「…どうかしたか唯?」

「あ…いえ、何でもありません。リボーンさん」

今何かを感じた気がした
どこか、覚えのある感覚。いったいどこで?
爆発音の後感じたあれは……………………ぁ…
もしかしてこの感覚はこの時代の六道さんの幻覚
……そうだ。幻術を使っている感覚
てことは彼、六道さんは無事に此処に来れたんだ
良かった。高度な幻術を使っている感じがする
ってことはどこも怪我をしていない
本当に無事だ。クローム心配していたから喜ぶね
良かったねクローム。六道さん無事で

ほっと一安心。そして、彼もまたかなりの戦力になると嬉しくもなった
これだけの戦力だ、絶対勝てるよね。


「唯様…」

「…何?ユニ」

「ひとつ…言わなければいけない事がありました」

「…言わなければいけない事?」

突然のユニの真剣な声色
考え事をしていた私は少し反応が遅れた
ユニの言葉で綱吉さん達も私達を見る
そんななかユニは手をぎゅっと合わせ、何かを思っているそんなふうに重い口を開いた


「この戦いが終われば唯様は
ーーーーーー元の世界へと戻れると思います」

「!!!」

ユニの口から発せられた言葉は、私がずっと願っていた言葉だった
衝撃過ぎた言葉。頭の中は混乱している
信じられない願いだ

「ユニそれも、予言か?」

「…いいえ、リボーンおじさま
これは予言ではないです。」

予言ではない?なら、何故分かるのだろう
その考えが顔に出ていたのだろう
ユニは苦笑いをしながら

「これは…私のお母さんから聞いた事何です」

「アリアがか?」

「はいリボーンおじさま
私が小さいとき、お母さんは言っていました

『…いつか、ユニがもう少し大きくなって沢山の出来事の中で私達の最初の血族である子に会うことになるわ。たった1人の最後の琥月一族の子に
そして、大きな戦いの後その子は自分の居場所へ帰ることになるはずよ
だからね、ユニ覚えておきなさい
必ずその子はユニにとってとても意味がある出会いになるはずだから。』

って、だから私は唯様に会うのをとても楽しみにしていました。
お母さんから聞いた時からずっと」

ユニは私が此方の世界へ来ることを知っていたんだ。こうゆう出会い方や結末まで
ずっと…私が来るのを待っていたんだねユニは
私はこの世界に来たときは仲間達と離されて苦しくて苦しくて仕方がなかった
…………誰も私も必要としてくれていない、待っていてくれる人も居ない
その孤独感が辛かった
でも、この世界にも私も待っていてくれる人はいた
大きくなるたびユニは私も待っていてくれた
心のそこから溢れ出てくるこの気持ち

……………ああ、これは嬉しくて仕方がないんだ

「この世界に来ても………ずっと心の中は孤立感でいっぱいでした
綱吉さんの家はとても温かかったけど、それでも
私は1人でした。」

「…唯ちゃん」

「……………」

「私を待ってくれている人はいなくて
淋しくて苦しかった。アレンや皆の元に戻りたかった。………でも戻る方法は分からなかった
そんな苦しい思いをずっとしてた
…でも、間違ったんだね。

ずっと…ずっとユニは私を待っててくれたんだね」

声が震える
綱吉さん達の悲しそうな顔
私の言葉は綱吉さん達には辛い言葉だ
分かっているよ。綱吉さん達が私を大切だって思っていてくれたこと。最初の頃は淋しくてそればかりで気づけなかったけど今はちゃんと分かってる

「今はユニだけじゃない
綱吉さん達も私を心配して大切だって思ってくれているのを私は知っているよ

今は本当にもう、私はこの世界で1人じゃないって知ってる。ユニが待っていてくれて、綱吉さん達が私のこと仲間だって思ってくれている
孤立感はもうないよ。ありがとう
ユニ!皆さん!」

「唯ちゃん/唯/唯様……」

もう、私は皆さんの仲間だから
仲間にしてくれて、ありがとう




[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!