[携帯モード] [URL送信]

異世界の姫君
戻る為に




…………………ズオォッ、ドカアッン


「!!向こうで爆発が!!
獄寺君とラルとγのいる地点だ!!!」

爆発音が向こうの森で聞こえる
綱吉さんの心配している表情、声
綱吉さん達が過去の平和な世界へ帰るための最後の戦いが始まったんだ。


ーーーーー

昨日の夜、私は酸欠により意識を失った後
数分くらいして目を覚ました
すると、目の前には綱吉さんとナッツ、幸が安心した表情をして、私を見ていた
その隣には獄寺さんもいて、悪かったなと謝られた
そして、お前も謝れと猫を前に差し出した。

驚いた。なんと獄寺さんの匣兵器であり私を酸欠にさせたのは、この時代の雲雀さんの部屋でとめてもらった時、私いた部屋に迷いこんできて、えらくなついてくれたあの猫だったのだ。
ナッツと喧嘩して勝った瓜とはこの猫だったんだなと思わず納得してしまった。

瓜は私の所に来て、すりすりとした後ぺこりっと
謝った。その姿は余りにも可愛かった
別に怒ってないよと頭を撫でてあげると、にやあっとしてもっともっと撫でて構ってって合図をしてくれた。

私と瓜の姿に獄寺さんはなんとも言えない顔をしていた。


それから、白蘭さんとの最後の戦いへ向け
私も加わって作戦会議のような形になった。
皆さんそれぞれの持ち場への話になり私も戦う為
前線の方が良いと話していたら、リボーンさんにことごとく却下されてしまった。

「唯、お前はツナ同様ユニの傍にいろ。」
そう言われた。
リボーンさんの余りの迫力というか、威圧感に
渋々了解した。

なので、今私はツナさん、フゥ太君、京子さん、ハルさん(先ほど自己紹介をやっとした)怪我人の入江さん、ユニそしてリボーンさんと共に周りを断崖に囲まれた大地の窪みのような場所にいる。

ユニの予知により、敵の人達が来る方向は分かっているらしい。だから、その方向を中心に守りを固める図になっている

その中心地点が丁度この場所なのだ

獄寺さん達がいる方向、爆発音が激しい
無事だといいんだけど……………

身体が微かに震えている。
恐いんだ
また、大切だと思った人達が消えてしまうんじゃないかと、恐くて仕方がないんだ
大丈夫。獄寺さん達はそんなに弱くなんてないだから、心配なんて必要ない。大丈夫だから………
……だから……震えないで。私の身体……

…………ポフッ



「唯ちゃん、大丈夫だよ!」

頭に温かい感触。そして、温かい言葉
それは、綱吉さんの手であり、言葉だった

「心配すんな、あいつらは
数々の体験をして強くなっている
そう簡単にはへばったりはしねー。」

リボーンさん

「この戦いが怖くて震えているならハルがぎゅーって抱き締めてあげますよ!唯ちゃん」
「わ、私も抱き締めてあげるよ!唯ちゃん」

ハルさん、京子さん

「心配しなくても皆強いから大丈夫だよ。唯姉」

フゥ太君

「皆を信じて待ちましょう。唯さん」

入江さん

「皆が無事でいることを信じましょう。唯様」

ユニ

皆さん私が震えているのに気付いていたんだ。
心配かけてしまった。 申し訳ないな
……………でも、温かい言葉たち
嬉しい。心が温まる

「ありがとうございます。皆さん
もう平気です!なんか、元気でました!」

大丈夫!皆さんは強いから、殺られたりはしない
絶対に。皆さん無事に過去に帰るために戦っているんだ。負けたりはしない

また、皆さんで楽しい生活を送るんだよね
だから、私も頑張らなくちゃ。ねっ!幸

ーーコンッ!

肩に乗っている幸は返事をしてくれた
大切だから、皆さんの傍は楽しいことが多いから
だからね、ユニ
貴女もその場所に居ないといけないよ
だれか、欠けてはいけないから

ユニにも、楽しい未来を届けるために私は
頑張るね。
言葉には出さない、だってそう言っても多分
ユニは、死ぬことが自分の運命だと思っているから悲しそうな笑顔しかしてくれないと思う。

そんな顔はしてほしくない。
笑顔で楽しそうに本当に楽しいと笑ってほしい


ユニの運命なんて私が変えて見せるから





[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!