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異世界の姫君
信頼関係



辺りはもう、日が沈み空には星が輝きだした
この暗闇の中、それでも明るいのは焚き火のお陰だろう

先程の一件の後、ユニがちゃんと私の事について
γさんと太猿さん(名前教えてもらった)に説明していた
だから、今私はめちゃくちゃ謝られている

「本当にすまなかった!!」

「怪我までさせちまって、すまねぇ!!」

もう、これがかれこれ数分は続いている
正直…あの、恥ずかしいというか、なんというか…
兎に角やめてほしい……;
何度気にしてないと言ってもこれの繰り返し
いい加減助けてほしいと傷の手当てをしてくれているリボーンさんに目を向ける

「…はぁ、おいお前ら唯が気にしてねーって言ってんだ
いい加減にそれやめろ、唯が困ってるだろ」

「「あ、すまねぇ…」」

リボーンさんの一言で謝り大会は閉会してくれた
流石リボーンさん格好いいです!!
だから、小さい声でお礼
「ありがとうございます、リボーンさん」

「別に俺はなんもしてねーぞ」

そう言うところも格好いいですよ!!
赤ちゃんなのに、紳士です!!

パタン…「終わりだぞ」

救急箱を閉めてそう言ったリボーンさん
どうやら頬の手当ては終わったようだ
触ってみたらそこは、綺麗に手当てされていた

「手当てって本当に痛かったです……
でも、ありがとうございました!リボーンさん!
って何かこれ2回目ですね;」

「あぁ、でも礼ってもんは
何回言われても悪い気はしねーな」

「ハハッ…そうですね!」

リボーンさんとくだらないけど一つ一つ心に刻むように色んな話をした
色んな事を知っていたリボーンさんは
本当にこの世界の色んな事を教えてくれた
とても、勉強になるし、面白かった

そんな、なか
「あ"ーーーーーーーー!!!!!」

突然の叫び声
その声はどうやら、私の方に向かっているようで
後ろに振り返る
すると、そこにはいつぞやの少年が居た

「あ、あの時の人…………」

「なんで、お前が此所に居るんだ!?
さっきまでいなかったじゃねーか!!」

メローネ基地で怪我を負わされ
その時この人の戦い方が余りにも甘かったので
ついでに説教までたれちゃったんだよね

て、さっきまで居なかったって貴方もですよね?

「何でって、それはつい先程来たからです
貴方こそ、何で此所に居るんですか?」

「俺は姫様を守るために居るんだよ!!」

姫?ってことはユニ?

「なんだお前ら顔見知りなのか?」

「え、リボーンさん……まぁはい…
以前メローネ基地で戦いを吹っ掛けられたことがありまして………その時にお会いしたんです」

「メローネ基地でか?
ってことは、あの時の腹のキズは………」

「はい、そうです。負わされちゃいまして
まぁ、あれは私の油断がいけなかったんですがね」

苦笑い
油断大敵なはずなのに、要らんところで油断しちゃって結構傷を負っちゃうんだよね
成る程なと納得顔のリボーンさん
ふと、この人の名前私は知らないことを思い出す
ユニを守るっていっているってことは、仲間ってことだもんね

「あの、私琥月唯って言います
ユニを守るって言っているなら仲間?ってことですよね
だから、その名前教えてもらっていいですか?」

「いやだね、俺は敵か味方か自分で判断するまで教える気はない!」

きっぱり、バッサリ断られてしまった
うぅ、残念だ;

「野猿!ちゃんと、唯様に自己紹介をしなさい!
唯様は味方です!」

向こうの方からユニの声
どうやら、綱吉さんと水をくみに行ってから帰ってきたようだ

「………………はい、
俺は野猿…姫様に言われたから仕方なくだ
宜しく」

「はい、宜しくお願いしますね、野猿さん!」

野猿さんって名前の人
どうやら、この人はユニに弱いようだ
……………………あ、野猿さんだけじゃないか

γさんも太猿さんもでしたね
それほどユニは大切にされているんだね
アリアさんもきっと喜んでいるんだろうな

こんなにも強い信頼関係が成り立っていて







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あきゅろす。
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