[携帯モード] [URL送信]

異世界の姫君
負傷者達




ーーーーーーーボオォ

「……終演の時」

真6弔花、トリカブトによる修羅開匣
胸元にある匣に炎が灯ったリングを差し込む
その瞬間目映い光が辺りを大い、
そこから現れたトリカブトの姿は不気味な
成をしていた

この状況に行きつくまでを説明すると
アジトに綱吉達はいたが、真6弔花が追ってきて、仕方なく逃げていたところ見つかり
ユニを奪われ、
そして、綱吉達も少なからずダメージを体に負った

そんななか、現れた、死んだと思われていたユニの
部下γ達によりユニは奪い返せた
それに、激怒したようにトリカブトが修羅開匣をして、この状況になったのだ

蛾を模したその姿
トリカブトの周りの空間が歪んでいき
綱吉達のところにまで歪みが浸透した
景色が回り、人間の五感が狂っていき
地上にいる者達はまるで浮いている感覚

それほどまでに強い幻覚

綱吉は戦闘モードでユニを守るため宙に浮き
この強い幻覚の中、目を閉じ、
敵である、トリカブトが何処に姿を隠し居るのか
超直感で探そうとした、が、

「ムダです
一度模様を見たものは目をつぶろうと
この幻覚を、破ることはできない

超直感ですら、彼を見つけることは出来ませんよ」

真6弔花の1人桔梗に見透かされているように
言われた

「なに!!」

綱吉は目を開け、苦し紛れに周りを見る
しかし何処にもトリカブトの姿は感じられない

「やべーぞ、ユニが狙われる」

地上でその会話を聞いていたリボーンは、
ユニを見た
まだ、何も変化は見えない
だがいつ襲ってくるか分からない不安

桔梗はそろそろ、トリカブトがユニを捕獲して
その連絡が来る頃だろうと思っていた


ーーーーーーーーーーーーコォオォォン………

しかし、それは叶わなかった


………………ガキィィィイッッン


幸がユニの隣まで来ていたトリカブトに
咬みつき投げ飛ばしたのだ
飛ばされたトリカブトは咬まれたところを庇いながらまた、姿を景色へ同化させた

綱吉は幸に目を向け、傍に唯が居ないことに気になったが、すぐに敵へと意識を集中させた
見えなくなった敵、
またユニが危険にさらされている

何処だ、何処へ行った、焦り出す心
その時

…ーーーガウッツ………

幸の唸る声、それともうひとつ

「ボス!大空の娘の左側!!」

クロームの声
綱吉はすぐに行動へと移す
肘を言われた場所へとつき出す、すると

ーーーーーガキィイッッッッッ!!!!

的確にトリカブトの顔へとヒット
やられたトリカブトはよろめきながらも、
綱吉からすぐに離れまた周りへ同化させる

「何!?」
桔梗の驚く声がするなか、それを遮るように
クロームが声を張り上げる

「下!!ずっと下!!」

拳に炎を強く灯し、下へと高速で移動しながら
そのままの威力で見えないトリカブトへ攻撃
それも、また、的確にヒットした

クロームが綱吉に的確に指示するのを
横で見るリボーン
それで、何故クロームが見えないはずのトリカブトが見えるのか納得した

「クロームの霧フクロウが形態変化<カンビオ・フォルマ>したな………
あれが、初代霧の守護者の使っていた武器と同じ
ボンゴレ匣


実体のつかめぬ幻影と謳われた
D<デイモン>・スペードの魔レンズ!!!


初代霧の守護者に魔レンズごしに、
睨みつけられた者は呪われて、次の日に
海に浮かんだと言われる

(最も初代霧の守護者は、クロームとは
似ても似つかぬ裏切者だったがな………

しかし…どうしてこんなに強い幻覚の中
幸はトリカブトの姿を見れたんだ?
それに、唯が大好きな幸は片時も離れたくはなかったはずだ
何故、唯が隣にいないんだ………)」

リボーンはクロームから宙に浮き、最初以来行動をしないで綱吉の戦いをただ見ている幸を見た

………ボォッツ、ーーーーーバキッッ……

クロームの指示により、かなりのダメージをトリカブトに負わせることが出来た綱吉
そのお陰でトリカブトはもう、幻覚を作り出せる程の体力がなくなっていた

「あ!!幻覚がとけていく!!」

地上のリボーンやフゥ太達はらふらゆ揺れる気持ち悪い感覚からやっと解放れた

………GAOooooooo!!!

綱吉の肩に乗る綱吉の匣兵器、ナッツがトリカブトに唸り攻撃をし、それから綱吉が蹴りをかました

ーーーーードゴオォッッ!!

「聞いてない!ボンゴレ匣なんて!!」

ム〜〜っと怒りながらトリカブトと綱吉を見る
真6弔花ただ1人の女の子で、まだ、少々幼く思わせる雰囲気を放つブルーベル
隣でブルーベルの言葉を聞きながら桔梗は思った

「(やっかいなのは匣兵器そのものより、彼らの戦い方ですね)

手伝いましょう、トリカブト
1対1なら勝てるものをああもサポートされては」
「これが、ボンゴレファミリーの戦い方だぞ」

…ーーーーーズガガガアァァッンッッ!!!

桔梗の言葉を遮り、銃を放つリボーン
リボーンがバジルの匣兵器、雨イルカ、アルフィンに乗って空中まで来た

「ボンゴレファミリーの強さは
個々ではなく、ファミリー同士の連携にある」

「その通りだ!!
仲間のピンチの時こそ!!
オレのリングは極限に燃える!!!」

傷を負っているにも関わらず、
了平は自身の匣兵器、我流と拳を構えリングに
炎を灯し空へとやって来た
下では了平の妹京子が兄を心配していた

ボンゴレファミリーの団結
それを見ていたブルーベルは余計に頬を膨らませ
怒っていた
そして、とうとう怒りの限界がきたのだろう

「プ〜〜〜〜〜〜
もう、あったまきた!!」

服をめくり、胸に埋め込まれた匣兵器を出す
そして、リングに炎を灯し開匣しようとした
その時
後ろから、それを桔梗により阻止された

………ガシッ「待ちなさい
奴らを全滅させるのは、容易いですが
ユニ様を確実に無傷でお連れするには、もうひと戦力欲しい所です」

「な!?だったらどーすんのよ!!」

「いったん退きます
態勢さえ整えば、簡単に事を運べます」

桔梗の静かな静止
しかし、ブルーベルは納得がいっていないらしく
駄々をこねる

「ヤダヤダヤ〜〜〜〜ダ!!!」

「あれを見なさい」

そんなブルーベルに桔梗は言った方向
それは、綱吉の技、X BURNERによりトリカブトが燃やされている光景

中から出てきたトリカブトは仮面と
乾燥したミイラのような人の形をしていた
それとトリカブトである、仮面を持ち桔梗は去っていった



幸は去っていった桔梗達をただ見ていた





[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!