[携帯モード] [URL送信]

異世界の姫君
対立




「誰が相手だろうと
僕を止めることはできないよ!」

かなりのスピードつけて近づいてくる白蘭
そんなとき唯は気付いた

ーーーーーシュァアアアアアアア

「あっ」

クロームの持っていた三本槍は
霧へと変わっていった

「!(この感じ!!)」

それで綱吉も気付いた


「クフフフフ……

それは
どうでしょうねえ

――――――僕に限って」

彼、六道骸の存在に


「「「!!」」」

「………骸様」

やっぱり…………この気配は夢で会った
六道さんだ
夢の中と変わらない雰囲気

有幻覚だけど、まだ本物には会えていないけど
何故か少しだけ嬉しい気がする

「む、骸ーーーーー!!?」

「骸様の……有幻覚…」

「あれが!?」

綱吉さんの驚きよう
どうしてそこまで驚くのだろうと思いながら
白蘭さんが疑問のような声を出しながら
指にはめてあるリングに炎をともしたので
そちらの方を見た

炎が灯っているように見える拳と
三本槍の攻防戦

と、突然地面が割れ炎の柱が現れた

あれは、幻術なのだろうか?
強力過ぎてあまり見分けがつかない!!
有幻覚か幻覚か…
これが…六道さんの術師としての力量

………凄い

「ひいい、スゲーーー!!」

綱吉さんが腰を抜かしながら驚いていた
なんか、思わず笑いそうになってしまう
どんなときでも綱吉さんは綱吉さんで
カッコ悪い所もこんな緊張感あるなかでも
出しちゃうだもん

「お久しぶりです、沢田綱吉」

「か…髪が伸びてる!!10年後の骸!?
でも…
怪我とか大丈夫なの?」

けが?六道さん怪我をしていたんですか?
私が夢で会ったときはそんなふうには
………全然見えませんでした

怪我をしていたから、綱吉さん
六道さんが現れた時驚いていたんでしょうか……

「綱吉クンの言う通りだよ、骸クン」

「ひっ、効いていない!」

何ともない白蘭さん、……本当に強い人だ

「僕の部下に憑依した君は、あの時
精神ごと消したはずなんだけどな

少なくともこんな幻覚は
もう、つくれないほどにね」

「クフフフフ

たしかにあなたの策略にはまり
密閉された空間に閉じ込められた時は
もうダメかと思いましたよ

一人、でしたらね」

「ん、あっ
そっかーーーーー
お仲間に外から穴を開けてもらったのね」

「アレは僕の仲間というより、
出来の悪すぎる子供ですが

どちらにせよ
あなたにもらった、ダメージは
とても、大きかったですよ

つい先刻までこんなことできなかったほどにね」

ーーーーードドドドドド


凄い火柱の数
かなりの高度な技術だ、

でも

「ハハハ、ダメダメ骸君
これじゃ、僕には勝てないよ

いくら本物に近い幻覚と言っても
所詮君はニセの作り物だ
僕に勝ちたいんなら少なくとも

復讐者<ヴィンディチェ>の牢獄から抜け出して
君自身の肉体で戦わないとね」

………………ろうごく
六道さんは今牢獄の中?
どうして?あんなにいい人なのに……
何かしたのだろうか、、

それを綱吉さん達は知っているんだろうな
皆さんの顔を見れば分かる
理由知りたい………………けど、

聞けない

「クフフフ、ご心配なく
僕が自らの手で直接あなたを倒す日も遠くはない

唯あなたとも会える日も……」

「「「!!!!」」」

「六道さん………」

「えぇ!??唯ちゃん
骸と知り合いなの!?」

まぁ、一回しか会ったことないですけど
一様知り合いです

「クフフフ、そうですね
それから今この場では、足止めさえ出来れば
僕の勝ちですよ

さぁ、唯と大空のアルコバレーノを並盛町へ連れていくのです」

「骸」

っ、六道さん
「ツナ
ここは骸にまかせた方がよさそうだ」

ディーノさんの言葉にクロームの
六道さんを心配する声

「骸!!また会えるのか!?」

綱吉さんの叫びに六道さんはにこりと笑顔で
「当然です
僕以外の人間に世界を取られるのは
面白くありませんからね

いいですか?沢田綱吉
絶対に大空のアルコバレーノ、ユニ
そして唯を白蘭に渡してはいけない」

真剣な顔
ユニを守るよ、私も
他の皆さんも

もちろんそれには、
六道さんも入っていますからね

「黙って♪」

「ぐっ」

「あっ、六道さん!!」

「いや!!」

「あ!!」

六道さんの胸を貫ぬいている白蘭さんの手
苦しそうな六道さんの声は思わず恐怖を感じる

ーーーーサァアァァァ

「………さぁ早く、転送システムに炎を」

「わ…わかった……
クローム!み…みんな」

ーーボォ

「六道さん!!必ずまた、会いましょう」

「ええ、必ず、また」

はい、絶対ですよ、六道さん


綱吉さん達が灯した炎は空へと上り
私達は並盛町へ戻った




[*前へ]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!