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異世界の姫君
退避



「白蘭様
ユニ様、唯様を連れ戻す為の
攻撃許可を」


「…………うん」

ビュビュビュッ…………ドオオオオォォンッッ!!

「ぐっ」

白蘭さんの返答で辺りは一瞬で戦場と化した
凄い迫力の死闘
スクアーロさんの匣兵器らしい、
鮫がスクアーロさんと敵の人達に
斬りかかっていく

「スクアーロ!!」

「奴は時間をかせぐ気だ
ツナここはいったん退いて、態勢を
立て直した方がいい!」

この時代のディーノさんが鞭を持ち綱吉さんに
退くように言った
どうやらディーノさんもこの戦いに加わるようだ

「……、」
私も戦いたい、ユニや皆さんを守るために
でも、体がもう言うことを聞かない状態だ
雉さんとの戦闘の時かなりのダメージを負った
あげくに四季桜を元の形状に戻したから
著しく体力の消耗が激しい

今の自分は足手まといの何者でもない

悔しい、あんな覚悟をして行動に
移せないなんて……!!

また、私は考え事に浸っていたら

ーーーーガシッ

「…!?」

「唯ちゃん行くよ!!!」

タッ

突然腕を掴まれたと思ったらその手は
綱吉さんで、腕を引っ張られ走る
先程のユニの所から戻って肩に乗っていた幸も
驚いているようだった

「…っは、つ、なよし、さんど、こに
向かうんですか!?」

走りながらの質問は今の体調だとかなりきつい
引っ張って貰ってるから何とか走れるが、
掴んでいる手を離されたら確実に私は
崩れ落ちてしまうだろう

「この先に此処に来たときに使った
転送システムがあるんだ
それを使って並盛に戻るんだ

……ごめん、唯ちゃん体辛いはずなのに
走らせちゃって、」

!!
綱吉さん、気付いていたの?!
……フッ……やっぱり綱吉さんは凄いな………

「大丈夫です…綱吉さん…に
…引っ張って…もらっ…てるから、…結構楽です…
……あ…りがとう…です、…ハァッ

だから…そんな申し訳な、さそうな顔…
しないで…ください、平気…ですから!」

途中途中区切っちゃってなんか、
よく分かんなくなりそうだけど

……でも、私が言いたいことちゃんと
伝わったようだった
だって、綱吉さんの顔少しだけ赤くなって
笑っているから

「唯!!」

「唯様」

武さんとユニが私に気付いて駆け寄ってくる
どうやら、皆さんと合流出来たようだ

「ハァッ……ッハァッ…」
疲れた、

「大丈夫、唯?!」
綱吉さんが背中を支えながら聞いてくる
私がもう、倒れそうなのに気づいたのかな?
それでもここで倒れたらまた皆さんに
余計心配をかけるだけなので
意地でも倒れる訳にはいかない

「……だ、いじょうぶ…で、す…」

「全然大丈夫に見えないから!!」

自分に大丈夫と言い聞かせながら言葉を
心配している皆さんに向けて言うと
隣の綱吉さんにバッサリ大丈夫に見えないと
言われてしまった

素直すぎです、綱吉さん;
こうなりゃあ倒れないために自己暗示
しようとしたのに
そんなバッサリぶった斬られたら、
駄目じゃないですか!!;

「兎に角、唯お前も重症だし、
早く基地の中にユニと入ってろ」

「…はい」
リボーンさんにそう言われユニと入ろうとしたら

「あっ、来ました!!」

「よぉし!!出せぇ!!」

どうやら、戦っていたスクアーロさんたちも
来たようだ
しかもなんと、敵の足止めは雲雀さんの
匣兵器のハリネズミちゃんがしてくれて
いるようです
あんな可愛いのに凄いですよね

「ボス!!」
クロームが何かに気づいたように叫ぶ

「あっ」

綱吉さんがそれに気づいた
私もその方をじっと見る

ーーーーーーーゴウゥッッッ

凄いスピード此方に向かってきている人物がいた

「白蘭!!ひいっ…あいつ!!」

なんて、強い執念なのだろう
着々と此方に近づいてくる白蘭さんはまるで
悪魔のようだ

「お前達は先に行け
今度はオレが時間をかせぐ」

「でもディーノさんだけ
取り残されちゃうんじゃ!!」

「誰かがやんねーとな……
真6弔花もすぐ来るぜ!行け!」

ディーノさんは一人で残るきだ
でも、そんなことしたらディーノさんが………






ーーーーーーーシュウゥゥウ




!!…………何…この、感じ……何処かで?


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あきゅろす。
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