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異世界の姫君
"特別"




綱吉さん達をあまり気にしないで
私は白蘭を真剣に見てずっと気になっていた
あることを聞くため口を開く

「…それと、
………ずっと知りたかった事…です

……何故…貴方は、、白蘭さんは私の…
私の元居た世界での仲間を知っていんですか、

どうして…タップの死を知っていたんですか!?」

今でもふとした瞬間頭の中を過るのは
タップの死やジョニー達の悲痛の叫び

そして、タップの最後の言葉

最後に私に会いたいとそう言って
砂となったタップ
私もそこにいれば何か未来が変わった筈だ
戦闘員の私がその場にいて非戦闘員の彼らを
守れていたらタップは
死なずにすんだのかもしれない

そう思う度に私の心は悲鳴をあげている気がする
それほどまでに私の心は深い傷を負ってしまった

「唯ちゃん…」

綱吉さんは心配そうに私を見ていた
リボーンさんや他の皆さん、そしてユニも

「あれ?僕唯チャンに言ってなかったかな♪
僕はパラレルワールドを観る事が出来るんだよね
でも、唯チャンが居た世界と
僕らが居る世界は根本的に別次元なんだよね
だから、僕でも唯チャンの世界は
気まぐれに見れるぐらいなんだ♪

しかも今までにたったの3回だけ♪

それが唯チャンの大切な仲間の一人が
死んでしまうところ

後は

唯チャンが元の世界に居た時
白髪の少年と親しそうに居るところ
そして、唯チャンと同じ服を着た人達によって人体実験をされているところだったかな♪」

「「「「!!?」」」」

!?あの時の人体実験を知ってるの!?
あの時の…………っ!!

今思い出すだけでも吐き気がする
それほどあの時の出来事はトラウマだ

痛くて痛くて辛くて仕方のなかった毎日
"特別"だからと言って続けられた実験という

まるで拷問の日々

私はこの場所に人間を守るために
エクソシストになるために来たのに
守ると決めた人間という存在に私は苦痛を
味わわされた

「唯チャンにとって、
あの人体実験は今でも
トラウマじゃなかったかな♪

ね?、唯チャン♪」

ーーーーードックン

やばい、

身体が…動かない
………震えてゆうことを効かない

怖い、恐怖が身体の中に集まってくる
思い出したくないのに

あの時の光景を思い出してしまう

嫌だ、思い出したくない
止めて、やだっ!

ー《君は、"特別"な子だ》ー

嫌だ、嫌だ………出てこないで!!

ー《さぁ次はこの薬品を試そう》ー

止めて、いやぁ…っ

ー《我々がこの戦争に勝つ為なんだよ》ー

「やめて!!

……っ私は、"特別"な子何かじゃない!!!」

頭に手をあて、私は頭の中に出てくる
彼らに叫んだ
それと同時に膝から崩れ落ちた

「おいっ、唯!!?」

隣にいて支えてくれてた武さんは
驚きながら、私と同じ目線にしゃがむ
それに続いて他の人も私に近づいてくる

「唯ちゃん!!」

「唯様」

だけど皆さんの心配の声は私には届かないでいた
私の心の中は暗闇で覆われてしまっているから

ーーコン、、

幸が私を気にかけるように
イノセンスを停止させ私の肩に乗った

「……ア……レン、アレンっ……」

この暗闇からいつも助けてくれた
いつも、傍に居てくれたアレンを呼ぶ


アレン、私は…また…、
この暗闇から抜け出せなくなってしまった





助けて……助けて、アレン

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あきゅろす。
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