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異世界の姫君
私欲



でも、私は……



「ーーーハハハッ
これは一本とられたよ
いやぁ、ビックリしたなーー

すっかり顔色もよくなっちゃって、
元気を取り戻したみたいだね、ユニちゃん♪」

私がユニに自分の事を言おうとしたら、
それは、白蘭さんの発言により下記消された
しかも白蘭さんが言っていることは
まるでユニが先程までずっと病気だったような
そんな言い方だ

今のユニは元気そのものだ
どこが、悪いだなんて思わせないそんな感じだ
でも、本当は無理をしているのだろうか…

そんな疑問を打ち消すかのように
入江さんがその理由を傷だらけで辛いはずなのに
話してくれた

その内容はどうやら、
白蘭さんがユニのファミリーも手に入れるために
劇薬をユニに投与して、

操り人形のようにしたらしい

こんなに小さい女の子になんて酷いことを
彼はするのだろう
なんて、残酷で卑劣なのだろう……

「でもその間私の魂は
ずっと遠くへ避難していたので無事でした

白蘭あなたと同じように私も他の世界へ
翔べるようです」

「!!」

魂を避難?
他の………世界?

「っ!それじゃあ、、」
「いいえ、唯様
別の世界と行っても私たちがいる
次元の平行世界の別世界

だから、唯様が居た世界へは
私でもそして、白蘭でも行けないんです」

な……んだ
そう、だよね………

少しの希望が見えた気がした
でもそれは、一瞬にして見えなくなってしまった

「………唯」

隣で支えてくれている武さんが心配
してくれているのを感じる
幸もそして綱吉さん達も、

「……………話を戻します
私はミルフィオーレファミリー
ブラックスペルのボスとしてボンゴレとの
再戦に賛成です

あの約束は…白蘭と入江さんとの再戦の
約束は本当にあったからです」

力強く発するその言葉その威厳は
まるで、ボスそのものである
そんなユニの姿を見ていると何時までも
くよくよしていられないなと思う

「元気一杯になってくれたのは
嬉しいんだけどユニちゃん

僕の決断に君が口出しする権利はないな

僕が迷ったときは相談するけど君は
あくまでナンバー2だ
全ての最終決定権は僕にあるんだ

この話は終わりだよ」

「…そうですね……わかりました………

では私はミルフィオーレファミリーを脱会します

「「「!!」」」

沢田綱吉さんお願いがあります」

白蘭さんから驚く綱吉さんの方に身体を向けると
ユニは

「私を守ってください」

そう言った

「え"ぇーーーーー!!!?
ま…守るって…ブラックスペルの
ボスなんじゃ…!?」

プチパニックの綱吉さん
どうして、そこまでパニックなるのか謎になる

「私だけじゃありません
このーー

仲間のおしゃぶりと共に」

ユニが取り出し手のひらにあるのは
リボーンさんが付けているのと同じの
でも、色を失ったおしゃぶり達だった

「!!」

「それって…アルコバレーノの!?」

「勝手に持ち出しちゃだめじゃないユニちゃん
それは、僕の73コレクションだ」

「ちがいます…
これは私が預かっていたものです……
それにあなたが持っていてもそれは73とは
言えません」

ユニは私に手のひらに乗ったおしゃぶりを向け
そして

「なぜならーーーー」

ユニの手のひらが私の心臓の上にあたった
ーーーそのとき

「…えっ!」

ーーーパアァァァアア…………


そのおしゃぶりは眩しいくらいに
輝きを放った

「おしゃぶりは魂なくしたは
存在意義を示さないのです」

ユニは私を見て、そしておしゃぶりを見て
そう言った

「……あんなに!あんなに輝くものなのか!?」

「ど…どうなってんの?
何で唯ちゃんに触れたら
光出すの!?」

「…………なるぼど……そういうわけか!!
すごいよユニちゃん!
やればできるじゃないか!!

やはり僕には君が必要だ
さぁ、仲直りしようユニちゃん」

「こないで!もうあなたには
私達の魂を預けるわけにはいきません」


「♪なーに勝手なこと言ってんの?
それ持って逃げるんなら世界の果てまで
追いかけて奪うだけだよ

さぁ、帰ろう
僕の所へ戻っておいで」

今の白蘭さんはまるで、欲の塊のようだ
怖い、ユニが今感じてるのは多分恐怖

「ツナ君!!助けてあげて!!」

「えっで、でも」

「幸!!」

ーーーパアァァ

グッルルル

一瞬で白蘭さんとユニの間にイノセンスを
発動して大きくなった幸が入る
ユニを白蘭から守るように

「唯様」

ユニは私の方を振り返った
今だに私は武さんに支えてもらわないと
立っていられない状態

でも、これだけは言わないと気がすまない

「っ、私のいとこに
手を出すことは私が絶対に許しません!!」

「…唯…様」

涙を瞳に溜め此方を見るユニは
どこか、私の発言に嬉しそうだった

ユニとは血の繋がりがあるが、いとこって
訳でもないのにそう言ってしまったのは
突っ込まないでほしい

つい、そう言ってしまったのだ




だから、綱吉さん達

そんなに驚かないでください




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