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異世界の姫君
相手






タッタッタッタッ……

建物が高過ぎて周りの状況が
いまいち把握できないな……
どこら辺まで来たかさえ分からないな…

……ビルの天辺に登るのってありだよね!
うん、そうしよう!その方が周りの状況も把握出来るだろうしね!
って言っても建物の中には入れないだろうから…
壁を蹴って上まで上りますかね!
少しイノセンスの力を借りて…っと!

「四季桜、夏桜発動!」

ボオォ!!!

燃え出した刀を後ろに向け、炎の威力を上げる
そのまま壁を上がっていく
下からの暖かい空気により私はどんどん上がっていける!

………ットン!

よしっ!到着ッと!!
うん、結構見晴らしが良いところだ!

ーーーーーードドドドォオオンッッッ!!!!

「……あっちの方は綱吉さんだった筈…
今戦闘中のようですね……」

ビルが崩れていってる
側面を登るとき感じたんだけど、このビル
かなりの強度があるよね

なのに、意図も簡単に崩れていってる
正直どんな戦い方をしているのか見に行ってみたい
駄目だって分かってるけど…

……ジジッ

『唯さん、』

入江さんから通信が入った

「は、はい!」

『唯さんが今立っている場所の近くの
囮近く30メートル付近に敵の炎の反応が』

「…誰も見えませんよ?……!!
すみません入江さん一旦切ります
…………何か居るようなので」

『分かった、気を付けてください唯さん』

「はい」

ピッ

後ろからかなりの殺気を感じる
姿を感じないってことは、術師ってことかな……
ここは、此方から先手を打つべきかな

刀を握り直す

その時

ビュッルッッツ!!!!

何かが私に迫って来た
それを瞬時に見極め避ける

………花?

花のようなでも牙があるそれは、私が避けたので
地面にそのまま落ちていった

「ウフフッ……やーぱり簡単に
避けられちゃったかぁ」

ーーーーサァァァア

そんな、甘ったるい声を出しながら姿を現したのは
雉と呼ばれていた人
あの時は喋らなかったから気付かなかったけど、
この人はどうやら女性の方らしい

しかもあの時仮面をしていたけど今ははずした状態で、その顔は多分一般の人が見ると美人と言われる部類であろう

ま、私の中のナンバー1の美人はリナリーただ一人だけどね!

「あら、よく見たら貴女結構
可愛い子じゃなぁい!
でも、ま、私には劣るけれどねX」

…………………うわぁ、

この人はあれだ…ナルの人だ、絶対に
こういうタイプは初めてだ…やりにくいかも;

「それに私ぃ貴女みたいな可愛い子を見ると……


ーーーーとおぉっても綺麗な死体を見たくなるのよねぇ!!!」

ぶわぁあっとそう言って、雉さんは体の周りから
牙付きの花を出した

ナル+変人さんだったんだなこの人

ってあれ、この花って食人花じゃないですか!
昔アレンがクロス元帥に世話させられていた
花で、私も一緒にお世話していたっけ!

まあ、何回か噛まれたけど…………………;

ああ、懐かしいけど怖いですよ;

「あの子を綺麗に殺しちゃってぇー!」

ビュビュッ!!!
此方に一斉に向かってくる食人花達

わぁ、これは避けるのが難しそうですね
………仕方ない、

「夏桜発動!」

ザキザキザキッ

迫り来る食人花達を真っ二つに切っていく
炎を纏わせているので切られた食人花達は燃えて
チリとなり消えていく

次々負けじと雉さんが出してくるが
全て切りチリとなり消えていった

「ッチ…何なのよ貴女!
私の可愛い花達を全部消してくれちゃってさ!」

「すみません、私に向かってきたのでつい;」

苦笑いしながらそう言うと、
かぁっと余計怒らせてしまったらしく
幻覚の刀のようなものを出し私に向かってくる

「仕方がないから、私直々に貴女を
綺麗な死体にしてあげるわぁーー!!!」

キィイィン

「美しい顔が台無しになりますよ、?」

雉さんの攻撃を受け止め、弾き返す
キンキンと刃物が交わる音が辺りに響く
雉さんは私の攻撃をギリギリで受け止めながら
後ろに押されている状態

よし、この状態なら何とか勝てる気がする

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