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異世界の姫君
標的





此方の参加戦士が決まり、やっぱりと言うか
この決定に不服らしい雲雀さんがトンファーを構えだし、周りが慌て出した時

いつの間にか一緒に来ていたディーノさんが
割り込み雲雀さんを説得してくれた
流石師弟関係なだけはあるなと思った

そして、向こうの参加戦士が白蘭さんから発表された

「雲は最も頼りになる
真6弔花の優しいリーダー桔梗、
晴は殺したいほど生ける屍デイジー
霧は真実を語る幻影の巨人トリカブト♪」

?霧マークの所は一人ではなく3人になってるよね
それじゃあ、人数が足りない

私が思ったことをそのまま声に出したのは
バジル君だった

それに対し白蘭さんと手を水に変えた女の子は
おどけたように驚いていたが
すぐに後の二人を出した

「トリカブトの部下の猿に雉ね♪」

ずっとそこにいたらしく、
霧に囲まれ姿を現した残りの術士2人
変なお面を両方ともつけての出現

術士が3人か……
私の武器も幻術が使えるからといっても……
……これは、油断が出来ないな…

それでなくても今は継承の為のでっかい
爆弾抱えているからな……

「さーていよいよ一番大事な
勝敗のルールだけど、数あるチョイスのルールの
中から最もシンプルかつ手っ取り早い
ーーーーターゲットルールでいくよ」

「??ターゲットルール?」

なにそれ?

「簡単なルールだ
お互いに敵の標的となるユニットを一人決め
その標的がやられた方が負けとなる」

「なるほどな大将をたてるんだな
標的は取られたら負けの
将棋でいう王将ってわけだな」

…………将棋でいう王将……か
入江さんが言ってくれたこと分かりやすく
リボーンさんが説明してくれてよかったかも
ちょっと混乱しかけたよ;

あ、けして私は馬鹿ではないからね、、;

「ちなみに標的はさっきのルーレットで
すでにチョイスされているんだよ

ルーレットボードの属性のマークに炎が灯っているだろう?

ミルフィオーレは晴れ!
ボンゴレは無属性に!

標的となる属性に二人以上いる時はルーレットが
ランダムに一人を選ぶんだ」

!!!
ルーレットから光の光線が、

「うん、ミフィオーレの標的はデイジー
ボンゴレの標的は正チャンた♪」

胸元に印のようなマーク
大丈夫なのかな………


ボワァ

突然入江さんの胸元から炎が出てきた

「入江さん!?」

「それは標的の炎だよ
標的者は胸に自らの死ぬ気の炎を灯すことにより
他のプレイヤーとの差別化をするんだ

標的者が倒されずに生きている
証明にもなるだろう?

バトルが終わるまではずすことは不可能だよ
標的の炎が消えたら負けだからね」

「待て白蘭
生命エネルギーである死ぬ気の炎をこんなに
ただ流しにしちまったら
あっという間に体力を消耗し、

ぶっ倒れちまうぞ」

え…死ぬ気の炎って生命エネルギーなの?!
じゃ、じゃあ下手したら
入江さん死んじゃうってこと??!

「それがこのバトルのタイムリミットに
なるんじゃないか
もう一度言うけどどんな理由であれ、標的の炎が消えたら負けだからね」

っ!!!

「人の命をこんなことの為に………!!!」
白蘭さんのところまでいき、
やめさせようとしたとき入江さんの手によって
それは止められた

「いいんだ、唯さん
はじめよう………」
「っ!でも、入江さんがっ」
「入江君!ムリしないで!!」
「ヘタすりゃ、炎出してるだけで
死んじまうぞ」

綱吉さんや武くんも入江さんを支えながら
無茶をしてほしくないことを伝える

「それは敵も同じこと……
それに僕は犠牲心でやるんじゃない!

白蘭サンをこんなにしちゃったのは、僕なんだ!
僕が逃げるわけにはいかない!!」

「?」
白蘭さんの今は入江さんのせい?
どういう意味なの?

「へぇ〜正チャンそんな風に考えていたんだぁ
まぁいいや」

シュルルルルルルル………ドオーーン

「前にも言ったけどこの盛大なチョイスの
勝者の報酬は全てのマーレリングに…

全てのボンゴレリング、
全てのアルコバレーノのおしゃぶり
すなわち新世界を創造する礎となる物

…そしてもうひとつ
異世界から来た重要な核を担う人物、唯チャン

僕が今一番欲しいものは73と唯チャンだよ♪」

「唯までもか……」

リボーンさんがそう呟いたのを、聞きながら
私はただ白蘭さんを見つめていた

これから、始まる戦いが
どの方向に動くか考えながら…………

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あきゅろす。
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