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異世界の姫君
心理






ーーーーーコ〜ン

……ん…幸?

がばぁっ!!!
「幸!!!」

…………あれ、居ない
あ!……そうだった幸はここに居ないんだったね…
……?此処って医務室?私…えっと倒れたんだったけ?
運んでくれたのはディーノさんだろうな…
後でお礼を言わないとな…


雲雀さん達の方に戻って、また雲雀さんに相手してもらわなきゃな…
てか、今何時何だろう…時計ないし
ここを出て誰かに聞かないとな……

ギシ……
ベッドから降り下にあった靴を履き部屋の外に出る
部屋を出て直ぐに誰かが居るとは思っていなかったので、とにかく誰か探すかと歩き出す

……………と開いている扉があり、中を覗こうとしたとき話し声がした
「6日後お昼の12時に並盛神社に集合」
この…声ってあの白蘭さんっ人だ
私の仲間の死を私に知らせた………

「!!並盛で戦うの……!?」
綱吉さんの声
ってことは多分他の皆さんも揃っているだろうな…
「んー…どーだろーね
とりあえず必要な準備して仲間は全員連れてきてね
少なくとも過去からきたお友達は全員だよ

特に唯チャンをね」

……?私?

「なに!!」
「全員って」
「京子ちゃんやハルに唯ちゃんまで!?」
「なんだと!!?」
皆さんがそれぞれ驚いているような声が聞こえる
京子さんとハルさんと言う人たちは
戦闘が出来ない女の人のようだ

皆さんの驚きようから……

「そこに意味があるんじゃないか
みんなで来ないと君達は失格だからね」

非戦闘員をわざわざ戦いの場に、来させるなんて
なんて、悪趣味何だろう……

白蘭さんに嫌悪感を抱いていると、
ふと向こうから誰かが来ている気配がした
誰だろうと思いながら見ていると、
ロン毛の銀髪、眉間によったしわ
10年たっているはずなのに、余り変わらない気がする雰囲気
片手には何故か大きなマグロ?

あれって………ヴァリアーって部隊のスクアーロさんでしたっけ?

向こうの方も私に気づき、声を出そうとしたが
私がその時そうやあ、この人は声が大きい人だった事を思い出し、慌てて駆け寄り口を手で塞いだ

大声出されたら、私が立ち聞きしていたのバレちゃう…;

小声で
(「…スクアーロさん静かにお願います!」)
(「う"ぉ"おい…唯がこの時代に来ているって情報は本当だったんだな……」)
(「あー…なんか敵の方のおかげで…
…えっと今私こそっと話し聞いていたんで、大声出されたら、私が居ることばれてしまうのでもう少し音量下げてください;」)

あんまり声が小さいとは言えないよ;
まあ、なかの方はまだ話しているっぽいし気づいて居ないだろうけど…

………いや……訂正
多分…リボーンさんだけは気づいている気がする

(「立ち聞きしていないで、なかに入りゃあ、いーだろーが!」)
(「う"……;
だって此所に来たとき、すでに話している最中でしたから…
それに私もう行きますし…」)
(「…そうか…」)
(「あ、スクアーロさん
中に入るんでしたら、お願いがあります」)
(「なんだぁ?」)


私はスクアーロさんにお願い事をして
その場を去った


一方スクアーロはメローネ基地で負けてしまった
山本をぶん殴った後山本を抱え出る前に
リボーンに唯からの伝言を伝えた

それを聞いたリボーンは
綱吉達のイライラがなくなった後それぞれが修行に戻り、綱吉と二人きりになったとき唯に言われたことを綱吉に話した

「ツナ」
「何、リボーン」
「唯は戦いに参加するみたいだぞ」
「!!?え!リボーン、唯ちゃんに話したの!?」
「いや、白蘭の通信の時唯はたまたま外で聞いていたんだ
スクアーロとそんとき会ったらしく、スクアーロに伝言を頼んで唯自身もっと強くなる為に一人で修行しに行ったらしい」
「……リボーン………本当は俺…京子ちゃんやハル同様唯ちゃんもこの戦いに巻き込みたくなかったんだ…
唯ちゃんは充分俺たちの世界の問題なのに、助けてくれて…
…なのに俺たちは唯ちゃんが今もなお心の何処かで元の世界の仲間を失ったことに
苦しんでるのに何もしてやれない
しかも戦いに巻き込みこんでいっているのに
止めてやれない……

リボーン…俺って本当にダメツナだよな…」

ため息を吐きながら、綱吉は地面に視線を向けた
自分の不甲斐なさに落ち込んでいるようだった
そんな綱吉を見てリボーンは、

ーーーーードゴォッ!!!

腹に蹴りをかました
「ってぇええ!!!リボーン何すんだよ!」
涙ながらにリボーンを睨み怒鳴る綱吉
それに対しリボーンはタッと蹴りで座り込んでいる綱吉に寄り、服の襟を掴みぐっと引っ張った

「オレの話を最後までちゃんと聞け、ダメツナが!
唯の伝言はチョイスに参加するってだけじゃなかったんだよ!
唯はツナや獄寺達を仲間だと思うから
皆の役にたちたいから、この戦いに参加すると言っていた
唯は、もうちゃんとオレ達の事を仲間だと思っているから、この戦いに参加するんだ
別の世界の人間とか関係なく
分かったか、ダメツナめ!!」

リボーンの言葉を聞いた綱吉は
自分の考えが浅はかだった事が分かった

唯にとって、元の世界の仲間も大切で失うことは辛いがこの世界の綱吉達も同様に失うと辛い存在になってることが綱吉にとってそう思っていてくれているってことはとても嬉しい事実だった

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