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異世界の姫君
発達





ーーーキィイン……カンッ!!

ーーキィイィン……!!

ーーーーーーずさあぁぁぁあ……

「っはぁっ……はあっ!」

「……はぁ…っはぁ君……前より強くなったようだね」

「……すーーはぁあ……
この時代の雲雀さんのおかげですかね」

「ふーん……」

額から垂れる汗を手で拭いながら、雲雀さんとの間を取りながら見合う

ご飯を食べてから、かれこれぶっ通しで5時間は
雲雀さんとやりあいをしていた
私的には10分でも良いから休憩したかったが、
雲雀さんがそれを許してくれなかったので
この結果なのだ

チャキ……
まだやる気の雲雀さんはトンファーを持ち直す
そして、地面を蹴り此方に向かってくる
私も刀を握り直し向かって来て打ち込むのを待つ

がつっ……キィイン!!

トンファーを片方、刀に向かい打ち込んで来た雲雀さん
そしてもう残りの1つのトンファーは、私のお腹を目指していた

本当に雲雀さんって女の子相手でも容赦がない……
とか、思いながら蹴りでお腹に向かってくるトンファーを弾き返した

カラン……カラン……

トンファーが地面に落ちた音がした
よし、後はこの一本かな……

「僕がトンファー一本でしか、戦えないと思ってんの?……フッ…甘いね」

そう言うと持っていたトンファーを刀から話し、
仕込み鎖みたいなのをトンファーから出した
そしてこっちに向けて撃ってくる

カキイィィイーーーー!!!

刀で弾くが、私がそうすることを見越して
すぐにトンファーを腹部に打ち付けようとする

が、私もそこまでやすやすと自分の懐に敵を入れる訳がない
雲雀さんが私の間合いの中に入ってきたと同時に瞬時に動き、後ろにまわり蹴りをかます
雲雀さんはすぐにそれに気づきガードしたものの、一瞬だけ遅く少し当たって後ろに位置する木々にぶつかった

って………
「わーーごめんなさい、雲雀さん!!
本気で蹴っちゃいました;大丈夫ですか!?」

急いで雲雀さんに駆け寄ろうとするが………
「……別に、これぐらい何ともない
さぁ続けようよ」

と立ち上がり服についた砂を叩いた後、落ちていたトンファーも拾い構える
「雲雀さん流石にもう疲れました
少しでいいんで休ませてください!」

「そんなの、僕には必要ない」

「私に必要なんです」

「いいから、始めるよ」

「人の話聞いてます?」
全然雲雀さんは私の話を聞いていないらしく
トンファーを持ってまた私に向かってきた

それから、また、3時間ほどたった

「もう…雲雀さん……はぁ……無理です…はぁっ!」

「まだ終わってないよ」

「えぇーーー…;」
また雲雀さんはトンファーを持って向かってくる
なんだ、この嫌なエンドレス
もう本当に休ませて欲しいよ……

……てか、休んでやる

とにかく、雲雀さんを香桜で麻痺させるかな…?
刀を握り雲雀さんが向かってくるタイミングで
香桜を発動させようとしたとき……

ーーーーバチチチチチンッッッッ!!!ーー

と言う音がして、雲雀さんが持っているトンファーはムチにより身動きが取れない状態になっていた

「それぐらいで、やめてやれ恭弥
唯が倒れちまうだろ
女と男は体力的に差があるんだからそんとこ、もう少し気を聞かせろよ;」

ああ、10年後のディーノさん
私は貴方が天使に見えます………
その笑顔もキラキラ輝いて見えますよ………(泣)

疲れすぎて、その場に座り込む
あーとにかく色々と疲れたよ………と思っていると
頬に冷たい何かが当りおもわず、「ひゃっ………」
と声をあげてしまった

横を見ると、くすくすと笑いながら
ディーノさんの部下のロマーリオさんが何かを持ちながらたっていた

「驚かしてわりーな、
お疲れ、これでも飲みな………」

とその飲み物らしい物を私に渡した
えっと………これどうやって飲むんだろ………?
見たことはなかったから、分からず首をかしげていると、ロマーリオさんが分からないのか?と聞いてきたので
渋々はい…と答えた

ロマーリオさんはそうかと言って、この飲み物らしい物を持って蓋を開けこう飲むんだと教えてくれた

真似をしてやったら出来
なんか、凄いなこれとか思いながら中身を飲んだ
すると、初めて飲んだものでスッゴく美味しかった

そんな私を見ていたディーノさんと雲雀さん
ディーノさんは驚きながら、
「唯がいた世界は、ペットボトルってなかったのか?」

「え…はい、こうゆうのはなかったと思いますけど………」

やっぱりこっちのほうが文明的に発達してるな…と思った瞬間だった



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