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異世界の姫君
あの子





はー…さっぱりした………!

此方の基地の方はちゃんと女湯があったし、中もやっぱりと言うか広かった
まぁ、でも凄さ的には雲雀さんの方の基地のお風呂の方が凄かったな…ホログラムまであったし………

えっーと、リボーンさんが雲雀さんが用意してくれた寝巻き用の着物を持ってきてくれたはず、下着とかもだったけ?
下着とかは流石に用意出来なかったらしく(男の人達ばかりだしね)この時代の少し前に帰れたらしい、自分の置き忘れた下着があるらしいのでそれを使わせてもらってる

その時悲しいことに私があまり成長していないのが、よく分かった気がする
特に身長面が………そうです、私背が低いのと日本人特有のこの童顔せいでいっつも実際年齢とは随分下を行くのです

前にリナリーには、
『いいじゃない、唯は若く見えて
それに可愛いままで私はいてほしいわよ!」
とか言われ、アレンには
『唯は身長低くても初対面の人や皆に可愛がられて、いいじゃないですか
僕なんてこの白髪のせいで老けて見られるんですよ
僕はまだ15だと言うのに………』
と涙ながらに言われたな………

それでも私のコンプレックスなんですよ、身長
身長少しだけでも良いから伸びてくれないかな……

よし!着替え終わった………
この寝間着の用の着物模様が結構好きだな…
あれ?よく考えたら、この時代の雲雀さんが用意してくれた着物って全部私が好きな桜をモチーフにしている柄ばかりだったな………
なんで、私が桜を好きって知っていたんだろ?
私が話したことあるのかな………?

スリッパを履き、脱衣所を出る
すると廊下では壁にもたれ掛かりながら立って綱吉さんとディーノさんがいた

「おっ!やっとあがってきたか
………うわ、やっぱ唯も日本人だな!
寝間着用のとはいえ凄く似合ってんな!」

「私を待っていたんですか?
なら、早く上がってくればよかったですね、すみません長く待たせてしまって;」

「あ、いや部屋まで送ろうと思ってな…
俺が勝手に待っていただけだから気にすんな!」
「俺は、さっきのことちゃんと唯ちゃんに謝ろうと思って、待ってたんだけなんだ
………その、本当に巻き込んじゃってごめん、唯ちゃん!!」
「え?あ、別に私は平気でしたし、気にすることないですよ!」

「んじゃ、ツナもちゃんと謝った事だし
ツナ、お前は部屋に戻って寝ろ、明日も修行があるし、身体を休めねーとな!」
「そうですよ、綱吉さん
身体を休めておかないといけないですよ!」

「……うん、分かった
じゃあ、お休み唯ちゃん、ディーノさん」

綱吉さんはまだ、反省しているようで
トボトボ部屋に戻っていった
別に私があの場に勝手に居たから巻き込まれただけなのに、綱吉さんのせいじゃないのに、なんだか申し訳ない気分になった

「んじゃぁ、部屋に行くか唯」
「はい………」

廊下を二人ならんで歩く
なんか、話さなきゃなとか思うけど相手は10年成長した人、話があうきがしない
…………と、あることを思い出した

「…、そうだ、ディーノさん
あの綱吉さんが持っていた匣?あれの中身の子って怪我とかしていないですよね?」

歩きながら隣にいるディーノさんを見上げ、聞いた
するとディーノさんは驚いた顔をして
「子…?んー匣の中に戻れば傷は治ると思うけど…………」
「そうなんですか、よかった…!
早く本来の姿のあの子に会いたいな…………」
「…………ツナから聞いた話じゃ、暴走した大空の匣の生き物に捕まったんだろ?
なんで、危ない目にあったのに心配するんだ?」
「…え?だってあの子、私が危なくないように守ってくれていましたから…
少し、やりすぎでしたけど…いい子でしたよ?」

「(守った?唯を?!
暴走時は、そんなこと考えて行動なんてしない匣が…?ツナが唯を気に入っているからだけではないよな…………
こんなこと聞いたことがねぇ…………後でリボーンにも話してみるか)………あ、病室に着いたな、じゃあオレはリボーンのところに戻るな…
ゆっくり休めよ、唯、お休み」

「あ、はい!
送ってくれてありがとうございました!」

ディーノさんはくるっと周り、来た道を戻っていった
何か考えていたようだけど、分からず私は部屋に入った
布団に入っても、そんな直ぐには寝られない
熱でずっと寝ていたから、あんまり眠くない
だからといって、廊下をうろうろしていてリボーンさんに見つかったらかなりまた怒られるだろうし…

どうしようか………

「…………はぁ…」ポフッ
枕に顔を埋めながらこの退屈で長い時間をどおするかなと考える
ん〜とか顔を埋めながらうめくが、何も思い付かない…
拳法とか勉強しとけばよかった……
そしたら、室内でも構えとか練習できたのに………

数時間考えていると、考え付かれたのか
いつのまにか唯は夢の世界へと旅立っていた………





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あきゅろす。
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