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異世界の姫君
体質




この子、怯えてる………
でもなんで綱吉さんと戦うの?なんで、私なんかを捕まえるの…………?



<マモル………タイセツナ…………>




…………あ!!!そう言うことか………!!
なら、駄目!!綱吉さんこの子と戦っちゃ駄目!!
止めたいのに、やめてって言いたいのに身体も口も捕まってて動かせない…………!!!
ん?…………向こうから水色の炎を纏ったイルカが向かってくる………幻覚…?

ーーーードルフィンエッジ!!!

ギャアァァァァァァア!!!
っ!!!本物のイルカだ!
やめてっ!!この子に攻撃しないで!!!
声に出して叫びたいのにこの子が口に巻き付いてて喋れない

この子は怒ったように、イルカが攻撃してくるのを自分のオレンジの炎で防ぎやり返していた
イルカがあぶない!!当たる!!
そう思ったとき別の方向から水色の炎が飛んできた
ザアァァ………
ギャアァァァァァァア!!!
また、苦しそうな声を出したこの生き物は、その水色の炎を浴びると匣のような物に戻っていった

当然私は巻き付かれたまま、空中に浮いていたので
その巻き付いてて物が居なくなると重力に従うように床に落ちた
下はなぜか浸水しておりそれのおかげで、少しの打撲と擦り傷程度ですんだ………

「10代目、唯!!!」
「大丈夫か、ツナ、唯!!」
「みんな………ごめん…唯ちゃんは無事?」
「なんとか、私も平気です………」
私が身体だけ、起こし平気だと綱吉さんに向かって言った…って綱吉さんの隣に居るのってバジルさんでは?しかも過去の方の………あれ、バジルさんもこの時代に来たんだ………知らなかった………
武さんと笹川さんが私の方に寄ってきてくれ、
平気か?と心配そうな顔で聞かれ、全然平気ですよと答えた
綱吉さんがいる向こう側では、何故このような状況になったのかバジルさんと獄寺さんが話していた
「やはり今のは沢田殿の匣兵器………」
「う…うん…普通に炎を注入したつもりだったんだけど………いきなりあんなのが飛び出してきて………」
「ですがおかしいです!匣は全て地球上の生物を模しているはず!」
「………!!まさかっ入江の奴が不良品を!!」
「そんなぁ!?」

ボォ………炎が灯る音と戸茂に
綱吉さん達の会話に挟むように声がした

「いいや、今のはツナが悪いぜ
あれはお前の匣兵器本来の姿じゃない
特に、大空の匣はデリケートなんだ

こんな開匣繰り返していたら使い物にならなくなるぞ
元気していたか、弟分」

そこにいたのは馬に乗った、この時代のディーノさんだった
「ディーノさんっ!!」
「すげー!馬に乗ってるぜ」
「オレンジの炎………大空の匣兵器だな」
「しっかしハハハッ
10年前のお前らは本っ当にガキだなっ」
「何!」
「いったい何時だと思ってんだ?もうガキは寝る時間だぞ」
「また会えるとはな………我が師リボーン………」
「なんだその面は
10年たってもヘナチョコが消えねーな」
「ちぇっ、何年たっても子供扱いかよ」
よっとディーノが足のところに力を入れ多分降りようとしたんだと思うが滑ったらしく、ドテーンと落ちた
どうやら、この時代のディーノさんは過去の私たちが知るディーノとこの部下さんの前でないと力が出せずへなちょこさんになる体質だけは変わらないようだった

思わずそれを見て、堪えきれず笑ってしまったのは
許してほしい
そんなびしょ濡れで、水浸しの床に座りながら笑っている私に気づいたらしい(どうやら、全然気づいていなかったらしい………;)ディーノさんと、私が病室で休んでいると思っていたらしいリボーンさん

「なっ!!なんで唯がこ、此処に居るんだ!?」
「……………あ、お久しぶりですじゃなくて初めまして?ディーノさん
どうやら私も敵さんの力で此方の時代に来てしまったようですよ?」
「マジかよ、なら早くにでも会いに来たのによ!
この前の通信の時言ってくれてもよかったじゃねーか、リボーン
そしたら、俺もっと早くに来たってのに………」
「すっかり忘れてたな………
そんなことより、何で唯オマエ此処に居るんだ?
高熱出して病室で寝てたんじゃねーのか?」
う"っΣ…………なんかリボーンさん怒ってるような………気が…
「えーと、熱もう下がりまして………
そのずっと寝てばっかりだったので………身体を動かしたいなと…思いまして………
鍛練するためのお部屋探してて、その時あの…今の時間帯ってもしかして夜なのかなと時計とか時間が分かるもの病室にはなくて…その事を考え出しちゃって立ち止まっていたら、偶然その綱吉さんの部屋だったらしいんです………
………その…勝手に部屋抜け出してすみません……」

はぁ………とリボーンさんのため息が聞こえた
それから、
「…ったく、オマエは熱が下がったばっかなんだからまだ寝てねーと、風邪が振り返すだろ
………とにかくだ急いで、風呂に行って身体を暖めて病室で寝ろ
ディーノ、オマエこのアジトの地図は分かるだろ
唯を連れていってやれ、
オレは草壁の所からこの時代の雲雀が唯に用意した寝巻き用の着物をもらってくる
ツナ、オマエも唯同様風呂に行け
それから別の部屋をジャーニー二が用意するから、そこで身体を休めろ
他の者は各自部屋に戻って寝ろ、以上だ」

それぞれ、リボーンさんにそう言われたので部屋に戻り、私とディーノさん、綱吉さんはお風呂に向かった

私は何故か立てず、10年たってさらに美形度が増したディーノさんに本当に嫌なお姫様抱っこをされ、お風呂場へと歩を進めた


私の心臓持つ気がしないよ…本当に………;


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