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異世界の姫君
霧の






いった〜〜〜;

いまだに血が出てる……お腹の止血って一体どうやるんだったけぇ?
全然私覚えてないんですけど………
あー…血がぽたぽたと垂れててまるで自分は此処ですよって言ってるみたいじゃないですか;
いや、でもこれ止まんないんです
って私誰に言ってるんでしょうか…
てか、さっき道戻って左の方にも言ったけど草壁さん達居なかったし、逆に結構な敵の人が居たよ
なんか彼処は休憩所?みたいなとこだったらしいし
傷を負ってる私に対して全然手加減してくれなかったよ、敵の人達
しかも、匣兵器まで出して来やがってさ
私危うく峰打ちだけで戦ってられるか不安になったよ
頑張って私血を滴ながら全員匣兵器も含めて峰打ちで倒したけどね……

クラァァア…
……っあぁ…貧血だ、どうしよう…
流石に倒れはしないけど、早く草壁さん達見つけないと逆に私が出血死してしまう……………

………!!何?後ろに……敵!数は…えっと二人?
「……琥月唯様ですね?」
…ん?…あれ?この声聞いたことがある気がする…
直ぐに後ろを振り替えるとなんと10年前の世界でのえっと…リング争奪戦?の時いた
ピンクの髪のお姉さん!
え、え?なんか外見あんまかわってない?
………ちょっとまてよ…この人達は…敵?味方?
私が思考を働かして無言で二人のピンクの髪のお姉さんを凝視していたら、ピンクの髪のお姉さんは
私に突如銃を向けてきた

「……え…なんかさっきと似たような状況になったような気がするんですが……;」
「琥月唯様
我々と一緒に来ていただきます」
パアァンッッ………バッ!

ポタポタ…ポタポタ…
狙いが的確過ぎですよ!お姉さん達!
くっ………何とか避けたけど、激しい動きのせいで
余計に腹部から出血が…
「少々手荒ではありますが、仕方ありません」
ビョッッッッ!!!
なっ!前方後方から…!パアァン!
なんとか、腹部を押さえながら上に飛ぶ
しかしそれを読んでいたお姉さん達は、上に居る私に向かい銃を放つ
空中で避けるのはいつもなら出来る
ただし、こんなにも負傷して血が出ていなければの話

パアァン…ボンッッ!!!

っ!!最悪っ……何処が少々なんですか
十分手荒じゃないですか!
しかも、これって………すいみん…だん………
ドタァァン………
そうして私は意識を失った

ピッ!
「入江様、琥月唯様を捕獲しました
直ぐにそちらに戻ります」
(「ああ…分かったご苦労」)
ピッ………

通信機を切って報告が終わったチェルベッロ機関の二人は現在このアジトの指揮をとる入江正一の部下であり、唯を捕獲するよう命令され、今その任務が完了し、入江正一の元に唯を連れていこうとしていた


そんなことになってるとは知らない気を失った唯はまた…不思議な夢を見ていた


ザァァアアア…………




此所は…何処?



わぁ……綺麗な自然……
木々や透き通った湖………
…………これは……

(クフフフフ……)

…誰!?

(おや、誰が来たのかと思ったら過去の方の唯ではありませんか…)

…声はするのに姿が見えない…てか、何で私の名前知ってるんですか?そんなに私ってこの時代で有名人何でしょうか…?…

(クフフ…まだ姿を現して居ませんでしたね…)

フゥゥゥウ………

霧のような靄が出たと思ったら、すぐに消え
その場に一人の大人の男の人が立っていた
わあ、初対面で失礼かもしれないけど…凄い髪型だな………パイナップルのフサ?みたいですよ…

(……クフフ…唯が思っていることすべて聞こえてますよ)

えぇっ!ご、ごめんなさい………!

(まあ今回は許して差し上げますよ…)

あ、ありがとうございます………
所で貴方は誰なんですか、えっと何で私の事知ってるんですか?

(ああ…自己紹介がまだでしたね
過去の君とはまだ初めましてですかね、僕は六道骸と言います
一様ボンゴレの霧の守護者をしています)

六道さん?……って霧の守護者?!
でもでも、霧の守護者ってクロームではないんですか!?

(クロームと僕、二人で霧の守護者なんです)

…………え…そうだったんですか…二人で霧の守護者を…

(それと…僕が唯の事を知ってるのは
ボンゴレに関わってるからだけではなく…
よく僕と唯が手合わせをしていたり、幻術対決をしていたのもあります…)

へー私が幻術対決とかを貴方とですか……

(僕なんかとじゃ納得がいきませんか?)

……あっいえ別にそんなことはありませんよ!
ただ、少し自分に納得してるんです
この綺麗な精神世界は六道さんのですよね…
これだけ表現力豊かなら、幻術使いでも納得がいくんですよね
そんな幻術使いと手合わせをよくしてたなんて
とことん自分は強くなりたいんだなとおもったんです

(………クフフ、唯は昔も今も考えているとこがあまり変わりませんね)

それは成長していないって言いたいんですか?

(いえ、違いますよ……
その変わらない所が僕も含めて全員唯を気に入ってる証拠なんでしょうね)

え?最後の方なんて言いました?
すみません、聞こえなくて……

(クフフなんでもありませんよ
……そろそろ時間のようですね…僕も戻るとします)

え……あ!あの、また会えますよね?

(……!はい、いずれまた…)

また、六道さん


すぅぅ………

現れた時同様に六道さんは霧のように消えていった
残された私も目が覚めるのを感じた


次は精神世界ではなく、現実であって
成長した私としたように今の私とも手合わせをしてほしいな………

成長した私はまだ自分の世界へ帰れていないのだろうか………

アレンは皆は無事に生き残っているのだろうか………


六道さんとお話ししたのは嬉しかった反面
複雑な心境にさせられた





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