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異世界の姫君
遭遇





………パラパラ……



…………………

ん?音が止まった…?
暴走が止まったの…かな…
それじゃあ、早く抜け出さないとな…
草壁さん達無事に避難できたか心配だし………

……あー;…えっと回りが針ばっかで隙間がない…
…………仕方ないかな…体力戻ってきた所だし……
ごめんね、ハリネズミ!針斬って通らせてもらうね
痛いだろうけど、本当にごめんよ?

心の中で謝罪をして、血が固まった頬から手を離し四季桜を掴み、構える
「…冬桜発動…!」

パキッッン!!
冷気を纏わせた刀で、ハリネズミの大きい針を
斬って抜け道を作っていく
一回凍らせて針を脆くしてそれで斬る
多分だけどそうしないと刀で斬れなさそうと
思ったんだよね………

っと!出られたーー!!

……うわぁ……外から見るとすごいなこのハリネズミの球体、膨れ上がり過ぎ……
周りの壁に食い込んでいるな……
草壁さん達は避難したからいない
敵の人もいないな……追っていったのかな……?

皆さん何処に避難したんだろ、雲雀さんに
着いてきたから今一、現在地分からないんだよね
持ってる地図が役にたたないよ〜;
これから何処に向かわなきゃいきないんだっけ…

とっ兎に角、穴が空いている方に向かったと
思うから、あっちかな………まぁ、行ってみるか!
居なかったらまた戻ってきて
別の空いてる所に行こう

四季桜を刀形状にしたまま、私は穴が
空いている方に向かい足を動かした
穴から出てみると、いたって普通のアジトって
感じの風景
これは、右か左か……右でいっか……

コツコツコツ………
私の足音しかしない、誰も居ないのかな?
いや、居ると思うんだけどな……
此所敵のアジトらしいし……
もう、大半の人綱吉さん達が倒してしまった
のだろうか………?
何処まで行っても依然と自分以外の足音がしない
………と思ったら

「おりゃぁぁぁああ!!!」

「わっと!」キイィン!!

後ろから突然鎌を振りかざされ、
直ぐに四季桜で防ぐ
誰かと後ろを振り替えると、
………あれ?子供?いや、何で?

「お前もボンゴレの仲間だろ!!
よくも……よくもγ兄貴を!!」

「へ……?あ、えぇ!?」

ど、どういう事ですか!?え、と一様貴方
敵の人何ですか!?
状況が理解出来ない私に容赦なく、敵らしい人は
鎌を私にぶつけてくる
それを私は混乱しながらも、なんなく受け止める

「ま、待って下さい!よく、話が理解出来ないんですけどっ!(キイィィン)わっ!」

「うるせぇぇ!!お前達ボンゴレの奴がγ兄貴を傷付けたんだ!!許さねぇ!!」

キイィンン!!

だから、話がよく解らないんだって!!
もう何なのこの人!私より少し背が高くて
髪だって私より長い変な人
ちゃんと説明してくれたっていいのに……!!

ビュン………ザシュッッッッッ!

「……いっ………たぁ!」
うぅっ!お腹深くないけど鎌で斬られた…痛い…;
服斬れちゃったし…草壁さんに謝らなきゃ
借りた服だし…借りてるのかな…?
……ああ…血までかなり出てきた…
もう…なんだって言うんだ、この状況…
草壁さん達を追うつもりがなぜ、戦闘に…

さっき誰も居ないのかなとか思った自分その方がずっとよかったよ…いたらいたで痛い思い
しなきゃいけなくなったしさ……
さっきまで静かで平和だったよ……

「ショアッ!これで最後だ」……ボオォッッ!!

私が固まって、お腹に手をやりながら
血を見て考え事をしていると
痛みで動かなくなったとか思ったんだろう敵は
留目とばかりに鎌に赤い炎を纏わせ
私に降り下ろしてくる

「……はぁ…貴方…馬鹿なんですか…」

「はっ?」

私が発した言葉に訳が解らないって表情をした
敵を見て私は直ぐに敵の後ろに回る
「!!?」
そして、刀の刃を首につけながら
にっこりと微笑む
まぁ、後ろだからこの素晴らしき黒い笑顔は
見えていないだろうけど…

「あのですね、普通敵に留目を刺す場合
大きく構えて降り下ろすのはアウトなんですよ」

「なっ…何でなんだよ!」

「大きく構えて降り下ろす時に自身に
大きな隙ができるんですよ…
その隙は相手にとって勝利への道の逆転の瞬間
なんです
もし、大きく構えてる時に
相手に殺られたらどうするんですか…
構えに気をとられ防御なんて出来ず致命傷の傷を
負うかもしれません
その場合少なからず貴方は死にます
この理由を踏まえて貴方は馬鹿ですねと
言ったんです」

私が指摘したことに、敵の人は悔しそうに
顔を歪めていた…そして動かなくなり、
うつ向いてしまった
…多分…殺られるとか覚悟したのかな…?
私は敵の人の首に向けていた刀の刃を離し
その人からも離れた
そしたら、当然のように驚いた顔で見られた

「俺を殺すんじゃなかったのか!?」

「…?私貴方を殺るなんて別に行ってませんよ」

「!?お前ボンゴレの仲間だろ!?」

「…ボンゴレ…?綱吉さん達のこと?
なら、多分そうですけど………うん…多分…」

「多分!?じゃあ、何で俺を倒さねぇんだ!」

「え…だって…別に私此所に誰かを殺す為に
来たんじゃないですもん…」

「はぁ!!?敵なら倒して当然だろ!?
なのに、お前は俺を倒す所かなんかあーもう!
意味わかんねー事言い出すし…なんかお前と居ると、疲れる…」

「疲れたなら自分の部屋に戻ってください
私だってよく解らないこと言われながら戦い
吹っ掛けられて挙げ句に怪我するし、
さんざんですよ
……まったく私は探してる人達が居るので
失礼します!」

ふん!疲れるとか失礼だこの人!
大体私だって疲れましたよ!
よくわからん人に戦い吹っ掛けられて
怪我負って、戦闘スタイルの指摘
後ろの方でなんか言ってる敵の人を
ガン無視してすたすたと来た道を戻る
あの人がここら辺にいて、私にケンカ?
吹っ掛けて来たってことはこっちには草壁さん達
来ていないって事なのだろう

やっぱ左の方だったのかな………
なんとういうか私ってある意味不運………;




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あきゅろす。
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