[携帯モード] [URL送信]

異世界の姫君
拒絶







うん……ぴったりだ!
動きやすいしこれならバッチリだ!

草壁さんはすぐに動きやすい服を用意してくれた

スカートぽいズボンな感じのやつ
一体何処から調達してきたんだろ?

ズボンでもいいけどやっぱり戦闘時に着なれているスカートの方が動きやすいと思うな…
教団の団服は私は女の子だから、リナりーと一緒でスカートだったし……

あ、そんなことより早く草壁さんに聞かないと…!

「草壁さん着替え終わりました!
それで、雲雀さんの居場所はどこですか?」

着替えている間廊下で待機していてくれた
草壁さんに襖を開け聞く

草壁さんは誰かと連絡をとっていたみたいで
私が聞いたら慌てて連絡を切り
私の方によってきた

「それが…
すみません、唯さん
雲雀の居場所を教えることは無理なんです」

「えっ!どうして…ですか!?」

私は草壁さんを見上げ
無理と言う言葉にただどうしてかとしか言えなかった

もしかしたら、私が足手まといになるからなのかもしれない……私がまだ弱いから……

そんなことばかり頭のなかで行き来する

私は強い、強くなりたい
そう暗示を自分にかけないと私は崩れてしまう

なにも出来なくなる

そんな気がした
それほど私の心はもろいのだ

周りに大切な仲間がにいないから
守りたいと…役に立ちたいと思う人達の所に行けないから……

私が聞いたことに草壁さんは苦しそうな顔をして
何も答えないでいた

両者無言のまま数分といえる時間が過ぎた頃

静な廊下にこの場には居なかった
高めの声が聞こえた

「唯、草壁が困ってるだろ
そのぐらいにしてやれ」

下からするその声に目を向けるといつの間に来たのか、リボーンさんだった

「リボーンさん…
私皆さんと一緒に戦いたいんです……
だから、私も行かせてください!」

「それは駄目だ
唯はここで待機だ」

「!どうしてなんですか!!
私は戦えるのに、何もしないなんて
そんなの勝手すぎます!」

「おめぇは此処にいるんだ
何が起ころうと女のお前は待機だ」

リボーンさんは真剣な目で私を見上げてくる

でも、それでも…私は
この考えを曲げたくなんてありません!
それに女だからと言って
戦いのなかじゃそれは関係なくなります

戦いの中で弱点になるのは女だからとかではなく
力、強さ、考え、これだけです

「…………それじゃぁ、無理にでも行きます」

そう言うと私は草壁さん達の方に背を向け
外に出るための通路がある方に向かう

その時後ろから舌打ちが聞こえたと同時に
殺気が感じられ、左に避けたが

それを読まれていたようで
見事首に手刀を受けてしまい
私は意識を失った

「ったく、手間かけさせやがって…」

「リボーンさん…それはやり過ぎでは…;」

「こうでもしねーとこいつは
マジで外に行きかねないからな…

草壁、部屋に寝かせといてやれ
強く気絶させといたから、当分は起きねー筈だ」

「分かりました…」

草壁は唯を抱き上げると唯が使ってる部屋に入り布団の上に唯を寝かせた

「それじゃあ、草壁
すまねーが後は頼む

俺は向こうに戻ってツナ達の連絡を待たないといけねーからな」

「はい、わざわざ
ご苦労様です、リボーンさん」

リボーンは草壁に言いそれに草壁が返して
その言葉を聞いてリボーンは向こう側のアジトに戻っていった

草壁もリボーンを見送った後
唯に掛け布団をして静かに部屋を出ていった


唯は
安らかにとは言わないが静かに眠るのだった







[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!