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…13。




だから、自然と言葉が出るのは当たり前で…。



「ハァ…、ん……すき…」

「…うん…」

「…好き、だ…、」

「うん、俺も好き…コウジが、大好きだ…」



早くなる挿入に身体を揺さぶられながら、嬌声の間に何度も何度も告白を繰り返して。
その度に必ず「自分も」と返してくれるケンジに涙が出た。



だから、それだけで満足しなくちゃいけない。


…ずっと一緒にいたい。
離れたくない。
ここにいて。


心の中から溢れてきそうなその願いを、全て「好き」に変えて伝え続けたんだ。

わがままだって、わかってるから。











それから、身体がぐずぐずになるくらい何度も何度も抱き合って、気が付いた時には日付が変わっていた。

最初に出されたものはもうパリパリで、暗くなった部屋で「やり過ぎ」なんて二人で笑った。



「…立てる?」
「ん。………無理。」

「俺も。腰ヤバい。」



青臭さが充満した部屋で、似付かわしくないほど晴れ晴れと笑うケンジがどこか可笑しくて、クスクスと小さく笑ってしまう。

怠惰的に投げ出したままの身体で、出来ることならこのまま抱き合って眠りたかったが、やっぱり中に出したものを出さなきゃならないらしい。

だるそうな腰を押さえたケンジと二人で、這うようにバスルームに向かった。






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あきゅろす。
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