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…4。




「…羨ましいんですか?」

「っ、このっ!クソガキクソガキクソガキ!」
「いててて。」


挑発するような言葉にヨシキはバシバシと繰り返し手をあげたが、力は入っていないらしくケンジは口だけで「痛い」と言いながら笑っている。



「仲良いね。」


そんな二人を見て天然のカイリがそう言うと、


「良くねぇ!」
「わっ!ちょっ、ヨシキ事故る!暴れないで!」


ちょっと必死に否定してるヨシキが面白い。

ケンジの方は特に否定する様子もなく、何だかんだでヨシキに懐いてるなぁ、なんてまたちょっと笑ったんだ。









退院した翌日から、ケンジと俺は何かに取り憑かれたように遊びまくった。



「…映画、カラオケ、ボーリング。」


指を折りながら数えるのは、ここ一週間で遊んだものだ。



「ゲーセンにビリヤード。
…あ、キャンプとかもすれば良かった。」




二人でブラブラと出掛ける事もあれば、ヨシキ達を誘ってみたりもした。
その間に飲み会もした。
夜中に誰もいない海に遊びに行って花火もした。

朝も夜も関係なく、俺達はただ二人の思い出作りに励んでいた気がする。


ケンジが笑う度に嬉しくなって、…思い出が増える度に、切なくなる。

だって、増えた思い出の分だけ別れが近付くのを俺達は知っているから。



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あきゅろす。
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