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…18**。




「泣いちゃって。赤ちゃんみたい。」
「…泣いてないっ!」


瞳いっぱいに涙を浮かべて、それでもこぼすまいと耐える俺を嘲笑うと、


「…泣いてる暇があるなら逃げればいいのに。」


その言葉で、自分が腕以外なんの拘束もない事に気が付いた。

直ぐにベッドから立ち上がろうと足を付いたが、


ぐにゃり、
「!?」

力が入らずその場に崩れ落ちた。


「ぷっ、あはははは!
馬鹿じゃない?逃げられるなんて本気で思ったの?そんなの手を打ってるに決まってるじゃない。」


狂ったように笑う女を睨み付けると、その手に注射器が握られている。



「これ打つとね、数時間だけど麻痺するの。足にしか打ってないけど、意外と楽しいわね。」


…何を言ってるんだ。


「なんで勃ってるんだと思う?」

指を差された下半身は、自分でも不思議に思うくらいそそり立っていて、


「それも薬。…面白いでしょ?」

狂った笑顔が囁いた。



「…なんで…?」

なんでこんな事をするんだろう。


少なくとも、俺を産んだ母親じゃないのか?
俺は、お前の子供じゃないのか?


俺の言葉に顔を歪ませた女は立ち上がると、俺の前に立って高く足を上げた。


「ぐっ!」


思いっきり背中を踏まれ声を上げると何度も何度も踏みつけてきて、


「あんたの所為よ。あんたさえ産まれなかったら、私はもっと素敵な人生を送れたのよ!」

「…かっ、は…」


…息が詰まる。





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