絶対可憐な版権小説
『鬼門の方向』
「さあ、大きく口を開けて?」
「!」
逃げられないように縛られた真木は、目の前に出された黒く太い物体に硬直した。
「い、嫌です…」
あまりにも太すぎるソレに思わず拒否すると、うっすらと笑みを浮かべた兵部が閉じられた口を無理矢理こじ開けた。
「!?」
「…いけない子だね、真木。
僕に逆らうのかい?」
「少、佐…?」
眉をひそめた真木の口にあてがうと、
「お仕置きだよ。」
「うぐっ!」
無理矢理侵入してきたソレは、あっという間に口内を隙間なく埋め尽くしていく。
むせそうになりながら、それでも必死に味わおうと頑張る真木が可愛くて目を細めた。
「おいしいだろ?」
「…っ…んっ」
たまに漏れる息にゾクゾクしながら、
「残さず全部飲み込むんだよ?」
強制的に東北東を向かされて、明らかに罰ゲーム的味のする恵方巻きを食べさせられる真木に囁いた。
end。
2009/2/3 *緒神
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