[携帯モード] [URL送信]

絶対可憐な版権小説
『小さな紳士の真摯な所業』葉×真木*
葉(7)×真木(16)
ショタ攻、乳首責め






「スースー…」

泣き疲れてやっと眠った葉を眺めて深くため息を漏らしすと、崩れ落ちるようにそのまま寝転んだ。


…しかし困った。
これからどうやって宥めていけばいいのか。


少佐に懐き過ぎている葉は、少佐がいないとなかなか泣き止まない。

安堵からくる息苦しさを感じてシャツのボタンを外しきった。


…泣く度に飴を与えるわけにもいかないだろう。
もし虫歯なんて出来たら…。


この若さで子育ての大変さを味わう事になった真木は、葉の虫歯の心配までして頭を抱えこんだ。


「…っ!」


頭が酷く痛むのは怪音波を聞き過ぎた所為だ。
胃が痛むのは心の問題だが…。


とにかくあの泣き声だけはなんとかしないと、これからの体調と安眠が妨げられるのは確実である。


「…頭痛薬、どこだっけ?」

ゆっくりと頭を巡らせ、確かさっき紅葉が飲んでい事を思い出すと、

「よっ」

掛け声を上げて布団から起き上がろうと手を付いた。


「……あ。」


出来れば自分の勘違いであって欲しい。

しかし、手のひらの下の柔らかい感触と伝わってくる体温に冷たい汗が背中を伝って…

「ふぇっ…!」


案の定、真木の体重で腕を潰された葉は、その痛みに目を開け顔を歪ませた。



「な、泣くなっ!」

言ってはみたが、そう簡単には思い通りになるわけがないだろう。


「うっ!…ヒック、…」
「…痛かったな、ごめんな?」


それでも、なんとか泣くのを堪えてくれた葉の頭を優しく撫でると、

「…真木しゃん…少佐は…?」


寝ぼけているんだろう。
何度も説明したはずの少佐の行方を無垢な瞳で聞いてくる。


「少佐は、…少佐は。」


しかしなんと返せば…。

どう答えても泣かせてしまう事に唇を噛んで、両目いっぱいに涙を浮かべた葉をそっと抱き寄せた。


…寂しいのは、俺も一緒だよ、と。


口に出す事は出来ないけど、
少しでも葉の寂しさが和らげばと…。


「真木さん…?」
「……。」


慰めるつもりが自分の目に涙が滲んでいくのを感じた。

「…泣かないで?」


ぽとりと落ちた涙に葉はそう言うと、


ちゅっ。

真木の頬を伝う涙に口が当たった。


「…葉?」


突然の事に困惑していると、

「真木さんを泣かせちゃ駄目だって、少佐が言ってた…。」

「…葉…。」


自分の半分も生きてない子供に慰められ、それでもその優しさに顔を綻ばせて


「ありが…と、う?」


……おかしいな。
気のせいだよな。


いや、気のせいではない事は既に身動きが取れない両腕と、にっこりと笑いかけてきた葉の顔で分かっている。


「よし、っと。」
「……あ、れ?」


「俺が真木さんを慰めてあげるからね!」
「…は?」


いったいこれはなんの冗談なんだろう。


どこから取り出したのかわからない縄で、7歳の筈なのになんとも見事に両腕を縛りあげてしまった葉を理解出来ない真木は、どう対処すればいいのか考え悩んでいる。


「えーと…なんで?」
「これはね、マッスルに教えてもらったのー。」


…あいつ!!


無邪気な笑みを向ける葉に、とりあえず笑顔で答え、
後で絶対大鎌を締め上げようと、かたく心に決めて起き上がろうとした。


が。

「今、気持ちよくしてあげるからね。」


葉は既に足も縛り終え、真木に馬乗りになっている。


「待て!…待ってくれ!」
「確か…」

…全然聞いてない!!


「ここ。」

嬉しそう指先で触れたのは真木の乳首だ。

びくっ!
柔らかい指の腹で撫でられ身体を揺らした。


「気持ちいい?」

無邪気な笑顔が逆に怖い。


ぺろ。
「…!」


ちゅぱ。
「んンっ…!」

ちゅうちゅうと音を立てて乳首を吸い上げながら、もう片方を指先で摘んだ。

「ひゃっ、」


クリクリとこねながら、時折爪で引っ掻くテクニックは一体どこで教わってきたのだろう。

怖くて聞けそうにない。



「ん…、はっ…」

舌がなぞるように先端を揺らしていく。
優しい舌遣いに過敏になったところを、

ガリッ

「あっ!…」

今度は甘噛み。


こんな子供に責められる敗北感と、それでも抑える事の出来ない快感に、せめて声くらいは我慢しようと息を飲んだ。


だが、逆にペチャペチャと水音だけがいやらしく響き、音が耳の中を犯して行く感覚に身体の芯が甘く痺れていく。



「はぁ、はぁ…、やっ!…ん…あぁっ」

ペチャ、つー、ぺろ。
ちゅうぅ。


「んンっ!も…やめ…」


たっぷりと時間を掛けて、執拗になぶられた乳首はすっかり赤く、
我慢などとうに忘れて声をあげた。


「なんで…っ、」

なんでこんな事を?


質問は最後まで言えなかったが、理解した葉は乳首をしゃぶったまま口を開いて、


「しょぉしゃにおひえてもりゃったぁ。(少佐に教えてもらった)」
「ひゃぁあっ!」

吐息と含みながらの振動にビクリと身体が跳ねる。


熱を帯びた下半身が服の下で刺激の度にぴくぴくと動いたが、
幸か不幸か葉は気付いていない。


いや、いっそ触ってもらった方が楽だったが、なけなしの理性がそれを阻んでいた。

気付いて…!
…いや駄目だ。


チラチラと視線を送ってみたが、意味を知らない葉は、ただ笑顔を返すだけで、
もぞもぞと自分で腰を揺らし、欲望と理性の境で気が狂いそうだ。

それでもたまに擦れる刺激が、ゆっくりと、だが確実に真木を絶頂へと誘い、開けっ放しの口から唾液が伝った。



「あ、そうだ!」


あと少し、という頃だ。

とろりと糸を引きながらやっと乳首から口を離した葉は、『忘れてた』と何故か両手を突き出してきた。


「…えぇ…っ…?」


ぼやける頭では何をするのか予想がつかず、鼻から抜ける頼りない声で問うと、


ブルブルブルル

乳首をめがけて、超微量な振動を発しだした。


「あ、はァ…っ!!」


ローターに似た微振動はそれよりも不安定で、偶然にも絶妙な強弱が初めての快感を真木に与えていた。


「あっ、あっ…、イッ…!はぁっ!」



よがり具合に満足した葉に切ない視線を向けて、


「お願いっ、…吸っ、て…?」

イキたいと、信じられないくらい素直におねだりをする真木に頷いた葉は、
尖らせた舌先を、敏感過ぎる先端に当てて強く吸った。


「ああっ…!」

ビクビクッ!


真木の身体が揺れた。





「真木さん、どうかしたの?」

ハァハァと肩で息をし、あからさまにグッタリと身を沈めた真木の顔を覗き込む。

その顔は上気し、艶っぽく光る唇は無自覚に葉を誘惑している事を真木は気付いていないだろう。


「な…、んっ、でもない…、んっ。」


ちゅっ、と唇が触れるだけのキスをされ、満足したのか飽きたのか、イタズラを終えあっさりと隣で寝息を立て出した葉に背を向けて、


「……。」


一度も下半身に触れられないまま。
それでもイってしまった羞恥と自分から発したとは思いたくないさっきの言葉。
この言いようのない感情をどこにぶつければいいのかと…。



…冷たい。


滑りを帯び冷たくなった下着と唾液によりスースーする乳首の感触に、全ての気力を奪われたようにうずくまって、ちょっとがけ真木は涙をこぼしたのであった。




end。
2010/5/27 *緒神



[*前へ]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!