『蒼く続く空…』
…7。
それからは、ソイツのそばに居る事が多くなった。
正直、憐れんでいたのかもしれない。
“自分を頼ってくる庇護生物を守ってやっている。”
そんな気分だったと思う。
周りからは不思議がられたが、あまり気にならなかった。
アイツは、そばにいても特に何かを話す訳ではなく、相変わらず本を読んでいる。
たまに俺の姿を確認すると、安心した様に笑った。
…だけど俺は気付けなかった。
たまに見せる笑顔のあとの、辛そうに歪めるなアイツの顔を…。
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