『蒼く続く空…』 …18。 とりあえず、行かなくてはならない。 「…住所!」 走り出すとパソコンへ向った。 住所もパソコン入っていた筈だ。 着くとジイさんが座っていた。 「ジイさん!大至急調べたいんだ!」 少し驚いていたが、突然の申し出にも素早く切り換えしてくれた。 「なんだ?俺に分かることか?」 俺は 電話をしてみたこと。 受け答えがおかしかったこと。 家を訪ねたいが住所が分からないことを告げると 名前を言った。 「山本侑史」 パソコンに向う、ジイさんの手が止まった。 「山本…なんだって?」 予想外の反応だ。 あれ? まだ名前は言ってなかったっけ? 何をそんなに驚いているんだろう。 ジイさんはこちらを見たまま動こうとしない。 …何か、知ってる? 「ジイさん!!」 ジイさんの手を掴むと眼を逸らされた。 「何を知ってるんだ!」 臥せたままこちらを見ようとしない。 「……」 「教えて…」 何だか泣きたくなってきた。最悪の想像が頭から離れない。 [*前へ][次へ#] [戻る] |